マーリキー首相、アッラーウィー元首相派に警告
2007年06月19日付 al-Sabah al-Jadid紙

■ マーリキー首相、政府への陰謀はイラクに対する陰謀

2007年06月19日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面

【バグダード:イラクの声】

マーリキー首相は、政府を倒すため諸外国の諜報機関に協力しているイラクの政治勢力が存在するとして、彼の政府に対する陰謀はイラクに対する陰謀に等しいと述べた。

首相は、火曜(18日)に国営イラクチャンネルで放映された新聞編集長ら数名との会談で、「イラクにおける民主主義的事業の柔軟性は、行動の自由を禁じないが、それは、外国の諜報機関に合意する事を許すものではない」、「民主主義の名の下に他国と密かな合意に至る行為は、民主主義の埒外に置かれる」、「選出された政府、挙国一致内閣に対する陰謀は、イラクに対する陰謀である」等述べた。

国会内の二勢力、イヤード・アッラーウィー前首相に従うイラク・リスト派と、ターリク・アル=ハーシミー副大統領が率いるイラク・イスラム党は、先だって、新たな政治戦線を形成する意向を明らかにしている。ハーシミー氏のイスラム党は、(選挙時にアッラーウィー氏主導の)イラク国民合意リストに参加していた。その他の国会勢力は、この新たな戦線が元バアス党員を含むと評している。また、二大クルド政党からなるクルド勢力はこれを「クルド民族にとっての裏切り者、アラブとクルドを主要民族として形成されるべきイラク国民という目標や人権問題に対して反動的な差別主義的分子を含む」としている。

連合勢力は、新たな政治戦線の形成につき、政府を転覆させる企てと評し、イスラム党とイラク・リストは、イラク国外と手を結び「外国諜報機関の後援を得て」その戦線を設立しようとしている疑いがある、その目的は、「イラク国民の民主的歩みを妨げ、憲法による成果を覆す事である」と述べた。

更にマーリキー首相は次のように述べ、この勢力の活動停止を求めた。

「イラクに謀反をたくらむ者達の身元は分かっており、私は彼らに警告したい。この勢力のコネクションと活動内容は政治の域を越えており、互いを破滅させ国内治安を乱す戦闘行為である。従っていずれ問題にしなくてはならなくなるだろう。」

「陰謀が止まないようであれば、(張本人を)名指しするばかりではなく、然るべき措置をとらざるを得なくなる。現在は、更なる自制が求められる時期であると思われ、これらの行為に加担する政治家達、外国諜報機関を赤い絨毯でイラクに迎え入れるような勢力に対しては、猶予を与えるべきと考える。」

また首相は、この「措置」が既に土曜(16日)以来開始されており、その結果「この政治勢力のために働き、域内の幾つかの国と連絡をとった者達の逮捕」にこぎつけ、「彼らは取調べのためバグダードへ移送中である」事を明らかにした。

一方イラク・リストとイスラム党は、これらの批判を拒絶している。2週間前の声明でイスラム党は、戦線形成の目的を「国会内で、宗派民族の違いによる溝を埋め幅広い連携を実現するため」としており、「我々は合法的に活動しており、国民に対して隠すような事は何一つない、従って陰謀を企ててはいない」と述べた。新政治戦線が未だ正式に成立していない理由について、同声明は「いかなる勢力も排除したり遠ざける事なく、全体の参加を求めている」ため(時間がかかっている)としている。

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(翻訳者:十倉桐子)
(記事ID:11199)