4歳の証人、裁判で実の父親について証言拒む
2007年06月21日付 Radikal 紙

母親がバルコニーから転落し、「父さんが突き落とした」と警察に話した4歳の証人は、法廷で口を閉じて黙り込んだ。

母親が窓から転落した日、「父さんが殺した」と話した4歳の証人は、法廷で口を閉ざした。結婚7年目の25歳のエミネ・アイドゥンさんを、4ヶ月前に3階の家の窓から突き落とし殺害した容疑で告訴された、メフメト・アイドゥン容疑者の裁判が始まった。昨日(20日)アダナ第4重罪裁判所で、3人の子供の父親であるアイドゥン容疑者は裁判官に対し弁論で次のように述べた。「妻は掃除をしていました。私は別の部屋で兄弟達とテレビを見ていました。妻のいた部屋に入ったとき、彼女が窓から転落するのを見ました」
アイドゥン容疑者の家にいた二人の姉妹も同様の証言をした。

■「子供は嘘をついていない」
子供支部総局の職員で社会保障専門家のガージー・コルは、(4歳の証人)H.H.A.が事件当日に何度も「父さんが母さんを手と足で殴った。母さんは『やめて』と叫んだ。父さんは母さんの足をつかんで窓から落とした」と述べたことを、証人尋問で明らかにした。そして「嘘を言っているとは思えません。嘘を言っても分かります」と述べた。同日この幼い証人と話した警察官のメフメト・アルタン・カラも、同証人が「母さんは転落したんじゃない。父さんが窓を開けて落とした」と述べたと証言した。

その後、法廷に事件の唯一の目撃者が連れてこられた。社会保障県総局の精神分析医は、証人を落ち着かせるためにしばらく会話をしようと努めた。しかし幼い証人は質問に答えなかった。裁判所長の努力も結果に繋がらず、裁判記録には「証人は質問に対し口を堅く閉ざして答えなかった」と記述された。裁判所は、(幼い証人より)証言を得るために、社会保障県総局が幼児を保護し、精神的治療を受けさせるために専門的意見を取り入れることを決め、審理を延期した。

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( 翻訳者:百合野 愛 )
( 記事ID:11207 )