「プレスTV」、世界に発信へ:イラン初の英語による衛星テレビ局、7月2日に開局を予定
2007年06月21日付 Jam-e Jam 紙


【メディア部】9.11、そしてアメリカによるアフガニスタン・イラク攻撃以降、メディアは今日の世界で重要な役割を担っているにもかかわらず、二つの陣営に分かれてしまった。すなわち、一方にアメリカに賛同するグループがあり、他方にアメリカに反対するグループがあるのだ。この二つの派のはざまで、イラン国営放送国外事業局は、両者とは違う第三の視点を提供することで、メディアとして異なるアプローチを生み出そうと試みている。

 イラン国営放送国外事業局のモハンマド・サルアフラーズ副総裁は、記者会見を開き、英語による放送局「プレスTV」が放送を開始することを発表した。この会見は、昨日午後、同放送局内で行われた。その中でサルアフラーズ副総裁は、次のように述べた。「われわれが生きている世界では、メディアは国家や政府に関する国民の想像や理解を作り出している。西洋メディアの一方向的な視点によって、シーア派信徒は政治やメディアから攻撃の的となっている。われわれは、プレスTVという英語によるニュース・チャンネルを立ち上げることで、そして別の視点からニュースを発信することで、異なった環境を作り出すと同時に、新たな問いを視聴者に訴えかけていきたいと考えている」。

 同副総裁は、プレスTVは政府系メディアなのか、それとも民間の放送局として自らを名乗るつもりなのか、との外国記者の質問に、次のように答えた。「なぜあなた方は、BBCやCNNのような放送局を、彼らの予算は国家によって賄われているのにもかかわらず、民間放送局であると考えるのか。プレスTVがいかなる報道をするのかによって、この放送局の目的やアイデンティティがはっきりするのであって、政府系のメディアであるからといって、プレスTVがイラン政府のスポークスマンであるということを意味しない。われわれとしては、異なった空間の中で、異なった考え方、異なった視点を発言してきたいと考えている」。

 同副総裁はまた、プレスTVが〔ターゲットとしている〕視聴者の多様性について、次のように言明した。「われわれは《特別な視聴者》と《一般の視聴者》、という具合に二つのグループに視聴者を分け、その上で特別な視聴者を選び出すというようなことをするつもりはない。この放送局は、政治的な〔問題を扱う〕放送局である。国際的な対立の一方の側であるところのイランの視点について、世界の多くの人々は知りたいと思っており、これが今の国際的な流れとなっている。われわれは、英語を理解するさまざまな階層の人々の中から、視聴者を獲得したいと考えている」。

 サルアフラーズ副総裁はプレスTVが世界のあらゆる地点に記者を駐在させる予定であるとした上で、アメリカやイスラエルでの同放送局の支局の活動について、次のように述べた。「残念ながら、アメリカに駐在するイラン・メディアの記者らは、制約に直面している。彼ら〔アメリカ〕のメディアのイラン支局に勤める記者たちは、心地よく仕事をしているにもかかわらず、である。そのため、プレスTVは正式の活動許可を得たメディア企業を通じて、アメリカやワシントンから生中継をする可能性を探ることになろう。またイスラエルに関しては、パレスチナ人が居住するエルサレムのような場所以外で、取材活動をすることはない」。

 同副総裁はプレスTVの番組編成について、「ニュース部門は30分毎に放送を行う予定だ。政治ドキュメンタリー番組については、8ヶ月分の番組をすでに制作している。また世界の政治関係者や専門家らとのライブ・インタビューも、この放送局の番組編成全体の中に組み込まれている」と語った。

 同副総裁は、同テレビ局の直接的・間接的な政治的方向性について、次のように明かしている。「われわれは第一の原則として、明瞭さを掲げている。また、報道のスピードと正確性にも、特別の配慮をするつもりだ。多くの場合、政治関係者は事実とはまったく逆のことを言ったりするものだが、われわれは真実を述べることが義務であり、その上で判断は視聴者に任せるつもりだ」。

 英語によるニュース専門の衛星チャンネルであるプレスTVは、イラン国営放送国外事業局が立ち上げたテレビ局としては4番目のものであり、ティール月11日〔7月2日〕から正式に24時間放送を開始する予定である。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:11210 )