猛暑!クーラーによる健康トラブルに気を付けて
2007年06月27日付 Radikal 紙

暑さから生活を救うクーラーは、正しく使用しないと「クーラー肺炎」や顔面麻痺、筋肉痙攣の原因になる。肺のレントゲン写真では写らない「クーラー肺炎」は、CTによってしか判定できない。

フランスで2004年に17人が「レジオネラ」種の肺炎で死亡した。発見されたとき、死亡者全員が「レジオネラ症」に罹患していたためにこの病名がつけられた。肺炎の原因は、今日、我々が夏の暑さの救世主と考えているクーラーだった。

この肺炎は、清潔でなく、手入れしていないクーラーが原因となるもので、今日いまだに脅威である。クーラーが正しく使用されないと、上部呼吸道感染をはじめとして、咽頭炎や気管支炎、顔面麻痺、筋肉痙攣、カビによる病気などの原因になる。

ウムラニエ教育・研究病院の内科専門医である助教授のメスト・バシャク博士は、「クーラーに効用はあります。しかしそれは我々が必要な手入れを行った場合だけです。なぜならばクーラーは静脈洞炎や上部呼吸道感染、咽頭炎、プール熱、気管支炎の原因になり、扁桃腺を腫らします」と話した。
バシャク博士は、更に「クーラー肺炎」 といわれる特有の肺炎があると述べた。
「レジオネラ肺炎ともよばれるこの病気は、その細菌がクーラーのフィルターに定着し、微小な水滴でもって広がります。我々が呼吸すると細菌は体内に入り込み、肺に定着します。」

■からせき、微熱、倦怠感
バシャク博士は、病気が単純な上部呼吸道感染のような症状を起こすため、人々の誤解を招くことがあることを明らかにし、からせきや微熱、倦怠感といった症状が見られると述べた。病気の診断も容易ではない。なぜならば肺のレントゲン写真では正常であるように写り、かろうじてCTによってのみ判定しうるからだ。

バシャク博士によると、クーラーは筋肉や神経の重大な破壊要因になりうる。クーラーに直接当たると、特に18-19度の場合、顔面麻痺のリスクがみられると説明した。
「クーラーの温度を急に下げてはいけません。顔面神経が通っている神経鞘にむくみを生じさせ、麻痺の原因となります。もしもクーラーの冷たい風が直接筋肉に当たれば、背中や腕、脚で、一般に「こり」として知られる筋肉痛の原因になります。もっとも深刻な被害を受けうるのは子供と高齢者です。アレルギーや慢性肺機能不全、ガン、糖尿病、心臓病といった持病がある人たちは、クーラーを注意して使用しなければなりません。」

バシャク博士は、自動車ではクーラーの風は座席にではなく窓に向けること、また、熱や咳がになやむ人たちは通常の食事のほかに亜鉛やβ-グルカンの栄養補助食品を取ることをすすめている。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:11253 )