1キロ700トマーンのジャガイモ、農家への支払いは180トマーン
2007年06月19日付 Iran 紙

【経済部】国立イラン農業専門家協会の理事会メンバーは、「昨年、市場におけるジャガイモの価格は1キロ当たり700トマーン(約93円)であったが、アグリア種の最高級品ジャガイモは、180トマーン(約24円)の価格で我々農業者から買われていた」と述べた。

 国立イラン農業専門家協会の理事であるアリー・カーゼミー氏は、ファールス通信の取材に対し、「作物の最終価格に対して、農家の取り分はまだほんのわずかだ」と答えた。

 カーゼミー氏は、農業の分野において実際の有力な組織が存在せず、仲買人が〔市場を〕支配している点が、作物の最終価格に対し農家がわずかしか利益を得られない原因だとし、「政府が発表している農作物の保証価格は、生産費用の半分でしかない」と述べた。国立イラン農業専門家協会の調査官は、「昨年、ジャガイモの価格は小売店で700トマーンだったにも関わらず、アグリア種の最高級品ジャガイモが、我々農業者から180トマーンで買われていた。つまり、作物の最終価格のうち、生産者の基本的取り分となっているのは25.7パーセントだけである」と指摘した。

 国立イラン農業専門家協会調査官のカーゼミー氏は、「今年のジャガイモ生産費用は、1キロあたりおよそ150トマーン(約20円)である。それにもかかわらず、政府はジャガイモの購買保証価格を70トマーン(約9円)と発表した。このような条件で、一体どこの農家が自分の汗の結晶をわずかな値段で政府に売る気になるだろうか」と述べた。

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( 翻訳者:真塩和也 )
( 記事ID:11295 )