「イラク報道の日」式典開催 政府が記者らに住宅地を提供
2007年06月25日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■ マーリキー首相、報道記者に住宅地を割り当て「彼らの犠牲を高く評価」

2007年06月25日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面

 首相代理は日曜日、ヌーリー・アル=マーリキー首相が「報道記者らが払ってきた犠牲と、彼らの困難に立ち向かう姿勢に尊敬の意を表して」住宅地4,000区画を記者および殉職者の遺族に割り当てることに合意したと発表した。

 マーリキー首相は、イラク報道の日にあたって今日バクダードで開催された式典においてヤースィーン・アル=マジード情報顧問が代読したメッセージのなかで「我々は、数々の課題に直面しているが、記者たちの存在と、彼らが払った犠牲と、彼らが直面している困難を忘れてはいない」と述べた。

 さらに、イラクの記者たちに向けて「あなたたちは、新しいイラクを構築するための闘いにおいて先頭に立ってきた。…報道および記者の重要性に対する評価の証しとして、わたしたちは、関係各方面にイラク人記者保護のための法案の準備をするよう要請した」と語った。

 またマーリキー首相は、「また我々は、イラクにおける報道のために殉職した人々も含めた記者たちのために住宅地4,000区画の割り当てに同意した。我々は、諸君およびイラク国民に対して、彼らが受けとるに値する多くのものを与えたいと希望している」と述べた。

 マジード情報顧問は首相の代理として行った演説のなかで、「我々は、新イラクは監視者としての権力を行使する自由な報道なしに立ち上がることはできないと信じている。…自由な報道によって憎悪の文化と、暴力や差別を煽動し人間の尊厳を損なう行為を捨てなければならない」と述べた。

 さらに、「報道の自由は誰かからの贈り物ではない。憲法がそれを保障している。だからわたしたちは、記者たちが安全と保護と快適な生活を享受できるように出来る限りの努力をしている。…なぜならば報道の自由は、民主主義の試みにおける安全弁だからである」と付け加えた。

 記者組合がホテル「ミリヤ・アル=マンスール」で開催し、多くの政府高官や議員、報道機関の幹部らが参加した式典では、イラクにおける報道のために殉職した人々の遺族に敬意が表され、イラクの先駆的な記者や卓越した記者、新聞の編集長、通信社、衛星放送局に楯や勲章や表彰状が授与された。「報道の日」の式典は6月15日に開催される予定であったが、2週間前にサーマッラーのアスカリー廟のミナレットが爆破されたことに抗議して、イラク記者組合は式典を延期していた。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:泉千尋 )
( 記事ID:11324 )