イラン外務省が警告「MKOによるテロの中核組織がヨーロッパで形成されつつある」
2007年07月02日付 Hamshahri 紙

【ハムシャフリー・オンライン】イラン外務省報道官は《ヨーロッパのアル・カーイダ》として、《偽善者たち》〔モジャーヘディーネ・ハルグ=MKOのこと〕によるテロの中核組織が形成されつつあることに対し、ヨーロッパに警告した。

 イラン・イスラーム共和国外務省のインターネット・サイトによると、セイエド・モハンマドアリー・ホセイニー報道官はティール月11日〔7月2日〕月曜日、EUが作成するテロ組織のリストに《偽善者たち》の名を維持することが、EU外相会議で最近承認されたことについて、「正しい措置ではあるが不十分だ」との認識を示した。

 ホセイニー報道官はさらに、「EUとその加盟国には、自らの国際的な義務と責任に見合ったかたちで、テロリズムならびにテロ組織に対して包括的かつ無差別に闘うよう期待する」と言明した。

 報道官はまた、MKOによる数々の反人間的な犯罪行為や大規模なテロ行為について言及し、次のように指摘した。「1360年ティール月7日〔1981年6月28日〕に起きた殉教者ベヘシュティー博士〔革命最高指導者ホメイニーの後継者候補と目された人物の一人〕、及び多くの体制指導者たちや国会議員たちへのテロ事件を初めとして、人道に対する数々の犯罪行為、ならびにイランの政府当局者や体制関係者、一般市民に対する数え切れないテロ行為が、テロ組織《偽善者たち》の幹部・メンバーによって行われてきた。そしてEU外相会議が最新の決議を行ったのは、まさに〔ティール月7日という〕この歴史的な日であった。これら事実は、《偽善者たち》に属しながらも、偽りの名称を語りそれを隠れ蓑としたグループ、いわゆる《イラン国民抵抗評議会》なるものを、ヨーロッパが上述の〔テロ指定〕リストに記載せず、それを黙認・容認したことを決して許すものではなく、これに関するEUの選択的な対応の修正を望むものである」。

 ホセイニー報道官は、このような対応がいかなる結果をもたらすかを指摘・強調した上で、《ヨーロッパのアル・カーイダ》として、MKOによるテロの中核組織が形成されつつことについて、ヨーロッパ諸国に警告を発した。

 外務省報道官はまた、国連安全保障理事会決議第1273号に基づく、国際社会のすべてのメンバーが担うべき責任と義務を指摘し、その上でMKOの活動を支える資金調達やマネーロンダリング、プロパガンダなどの活動を初め、同テロ集団に関わるメンバーによるさまざまな活動を阻止する責任が、ヨーロッパ諸国にはあると訴えた。

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( 翻訳者:宮越有紀 )
( 記事ID:11330 )