20名のならず者、数日中に処刑へ
2007年07月11日付 Iran 紙

【事件部】悪事を働き市民の名誉=貞操(ナームース)を辱めたとの容疑で、前科のある悪名高きならず者20名が数日中に処刑される模様だ。

 本紙司法担当記者の報告によると、アリーレザー・ジャムシーディー司法権報道官は、昨日の記者会見でこのように明らかにした上で、さらに以下のように述べた。「最高裁判所はならず者・悪党20名に対する〔下級裁判所での先の〕死刑判決を審理した上で、彼らへの死刑判決を支持する判断を下した。被告人らは、市民の名誉=貞操への侵犯、強姦、婦女暴行、聖法違反、悪行といった容疑で死刑を宣告された。しかし、死刑執行が公衆の面前で行われるか、それとも刑務所内で行われるかはまだ明確になっていない。というのも、この件については、〔別の〕決定が必要だからである。なお、処刑される悪党のうち、3名は地方で、17名はテヘランで処刑されることになっている」。

 司法権報道官はさらに、「一般・革命検察は最近逮捕され、取調べを受けた別の15名の悪党どもに対しても、死刑を求刑している。これらの容疑者に対する取り調べはまもなく完了する予定であり、有罪が認定され起訴状が発出された後に、本件は州刑事裁判所へ送られ、容疑者は同裁判所にて裁判を受けることになるだろう」と続けた。

(中略)

 ジャムシーディー司法権報道官はまた、ガソリンスタンド襲撃事件の逮捕者をめぐる問題についても、次のように述べた。「事件の夜に100人が逮捕され、そのうち63人が検察庁に送検された。そのうち54人は適当な保釈金を支払ったことで、裁判が行われるまで保釈された状態にある。現在容疑者らの容疑については、検察庁で調査中である」。

 司法権報道官は、団結強化事務所が閉鎖され、〔1999年7月9日に発生したテヘラン大学暴動事件の8周年記念日に開かれた〕集会に参加した者たちが逮捕された事件について、以下のように述べた。「月曜日〔7月9日〕に一部の群衆が、アミーレ・キャビール大学前にて集会を開いた。これに対し、警官らは2回に分けて16人を逮捕した。注目すべきはこの逮捕者の中には1人も大学生がいなかったということである。彼らは非合法集会への参加と、非合法行為の共謀ならびに治安問題関連謀議の容疑で、イスラーム刑法第61条、及び第500条に基づいて逮捕された」。

 司法権報道官はさらに、「イラン・イスラーム大学卒業生協会〔訳註:学生組織である団結強化事務所の兄弟組織〕もまた、この事件の過程で、司法当局の命令により閉鎖された」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:11396 )