バグダード治安問題、住民の出入を統制
2007年07月18日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■ アター:首都への出入管理用IDカードをバグダード住人に

2007年07月18日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面

【バグダード:イラクの声通信】

火曜(17日)、バグダードの「法の執行」プロジェクト報道官は、首都への出入を管理し、武装分子や民兵の侵入を防ぐため、バグダード住民に専用のIDカードを配布すると述べた。

報道官、カーシム・アター少佐は、住民からの詳細な情報提供に基づきテロ組織の一掃を図る軍事治安計画が存在し、バグダード市内のダウラ、アームリーヤ、ガザーリーヤ、サイディーヤ、ハイイ・ル=アーミル等の地区では、今後しばらくの内に治安の改善が期待される事を表明した。ダウラ、カージミーヤ、ガザーリーヤ、ハイイ・ル=ジャーミア、アームリーヤ、ハイイ・ル=アーミルには、共同治安センターが開設される予定であり、住民にはIDカードが配布される。カード配布は、テロ分子を各々の地区から一掃した後、共同治安センターが設立され「法の執行」計画の第二段階である「土地の掌握」が実施される前に行われる。アター少佐によれば、共同治安センターにより(身元を)保証された住民に、区議会がIDを配布することとなる。これは、住民のその地区への出入を管理し、テロ分子を隔離して、掃討が終了した地区に彼らを入れないようにするためである。共同治安センターは、イラク軍、イラク国家警察、及び多国籍軍の3部門に加え、区議会とその各課から成る地元委員会と協力する地元警察により構成される。

アター少佐によれば、法の執行の枠内で6000名を拘留、内1400名は釈放した。イラク政府は、それぞれの事件を捜査し、無実の者は釈放する手続きを行う判事の数を増やす事には反対している。一方、上級司法委員会の公式筋が先週木曜明らかにしたところによれば、法の執行計画の枠内でイラク軍の管理下にある拘留者の数は4064名であったが、内827名を捜査の結果釈放した。

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( 翻訳者:十倉桐子 )
( 記事ID:11426 )