「イラン20年ビジョン」の実現には、年間800億ドルの外資を呼び込むことが必要
2007年07月17日付 Iran 紙

 過去2年間、「イラン20年ビジョン」の実施に関し、外資を呼び込むための施策として注目すべき動きは何らとられてこなかった。そのため、このビジョンを実現するためには、残り18年間、投資増加率を毎年12パーセント伸ばし、年間750億から800億ドルの外国資本を呼び込む必要がある。

 ファールス通信の報道によると、イラン民営化機構のゴラームレザー・ヘイダリー・コルドザンギャネ長官は昨日、「1404年〔西暦2025年〕までに中東・北アフリカ地域で経済力第1位になるという『イラン20年ビジョン』の目標達成のためには、3兆7千億ドルの投資が必要だ」と述べた。

 同長官はさらに、「イランの現在のポテンシャルを考えれば、年間12パーセントの投資増加率を達成するためには、先に述べた20年の間に1兆3千億ドルの外国資本をイランに呼び込まなければならない」と加えた。

 ヘイダリー・コルドザンギャネ氏は、「イランに投資家を呼び込むためには、インフラ整備など、外国資本家のための投資環境を用意する必要がある。また、投資家の所有権がきちんと認められることや、国内の政治的・経済的安定も必要である」と指摘した。

 同長官はまた、「外資導入の前に、まず国内資本が排除されないような施策が必要だ。そのためには、単に政府が〔国内投資家に対してイラン国内に投資するよう〕指示を出すだけではだめで、国内外から投資家が集まるような環境を準備し、投資家自身がイランへの投資したくなるようにしなければならない」と述べた。

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( 翻訳者:真塩和也 )
( 記事ID:11463 )