治安維持軍捜査局長、家庭内殺人の多発に警告
2007年07月29日付 Iran 紙

【事件部】NAJA(イラン・イスラーム共和国治安維持軍)のセイイェド・アスガル・ジャアファリー捜査局長は、国内で家庭内殺人が多数発生している現状に懸念を表し、「現在、家庭内殺人は殺人事件の40%に当たり、懸念を呼んでいる」と述べた。

 ジャアファリー司令官は、マシュハドでの記者会見でさらに、殺人の被害者となった女性の50%は一親等の親族によって殺害されているとした上で、国の責任者たちはこのような問題について対応をきちんと考えることが必要だと訴えた。

 同司令官はまた、「これらの殺人を減らす唯一の方法は、基礎的かつ文化的施策を適切に実行することである」とも述べた。

 司令官はさらに、「ナイフによる殺人、特に集団間の争いや路地での諍いが原因で起きた故意による殺人の発生率については、ナイフの携行禁止に関してすでに可決された法律、及び可決予定の法案のおかげで、今年に入って目立った減少を見せている」とした。

 治安維持軍捜査局長はまた、「若い女性への暴行事件の40%は、結婚をちらつかせて声をかけてきた通りすがりの男によるものだ」と警告した。

 ジャアファリー司令官は、暴力犯罪〔の取り締まり〕は、現在警察の重要課題の一つとして議論されているとして、次のように述べている。「暴力犯罪をめぐる論議において、婦女暴行という問題は、捜査当局の活動の優先事項の一つである。なぜなら、このような犯罪は社会的にも精神的にも、さまざまな悪影響をもたらすからである」。

 同司令官はまた、「婦女暴行対策として、国の司法機関は、毅然とした重罰を科すための一連の法案を承認するなど、警察と適宜協力しており、そのおかげでこの種の犯罪の発生が抑止され、減少している」と指摘した。

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:11523 )