ギリシャでトルコ人を良く表現した教科書、改訂へ
2007年08月03日付 Hurriyet 紙

ギリシャで「悪しきトルコ」のイメージを和らげたために、教会、政党、更にはキプロス政府(南キプロス)から強い反発を招いた小学校6年生の歴史教科書の改定が決まった。

オスマン時代の1821年に始まった独立戦争、1922年の解放戦争そして1974年のキプロス事件に関して用いられた表現が発端となった噴出した騒動にたいし、歴史教科書の80か所以上の修正がなされた。新訂版では、「1922年、ギリシャ人はイズミルにおいて混乱のなか大挙して港に集まった。」という表現に変えて「ギリシャ人は劇的な状況のために家を放棄せざるを得ず、港に待つ船に助けを求めた。」と記述された。「ケマル・アタテュルクはトルコ人の解放闘争の指導者だった。」から「ケマル・アタテュルクはトルコ人の国民闘争の指導者だった。」という表現が用いられた。「キプロス問題」という説明は、「キプロス案件」に改められた。以前は2色で示されたキプロスの地図は一色に変えられて、北キプロス・トルコ共和国とギリシャ人区域の間の線は細い緑の線で示された。改定された歴史教科書と共にアイドゥン生まれの作家、ディド・ソティリウ(1909-2005)の、「アナトリアによろしく」というタイトルの小説の配布も決定された。

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( 翻訳者:藤巻晋也 )
( 記事ID:11551 )