ガソリン配給制実施に伴いさまざまな混乱が発生:カード窃盗、ガソリンの違法売買‥‥
2007年08月01日付 Sharq 紙

【ISNA(イラン学生通信)】ガソリン販売店でのガソリン販売量は平均で約30%減少している。しかし、〔ガソリン配給制導入に伴って〕数々の経済的・社会的混乱が引き起こされており、それらが今後も続くようならば、問題解決のための費用は、ガソリンへの補助金の額にも匹敵するものとなろう。

 ガソリン販売所経営者連合会のナーセル・ライースファル会長は、このように述べた上で、さらに次のように言う。「販売所のガソリン消費量は、国内の販売所全体で平均約30%減少している。当然、消費が抑制されたガソリンの多くは、訪問者数の減少に直面している観光都市に関連したものである」。

〔中略〕

 同会長は、カード読み取り機に刺さった状態のガソリン・スマートカードが盗まれるという事件が多発しており、深刻な問題の一つとなっているとした上で、次のように説明した。「ガソリンが販売されている場所は公共の場であり、誰でも自由に出入りできる。一部の人々はこの状況を悪用して、読み取り機に刺さった状態のカードの窃盗を行っている」。

 ライースファル会長は、カード盗難が一つの販売所につき一日約20件起こっていると指摘し、次のように説明した。「カード盗難の結果、販売店の安全が脅かされている。一方、スマートカード・サービスセンターにも問題がある。特にこれらのサービスセンターは役所の業務時間内にのみ業務活動をしているため、カードの無効化や新規発行の申請といった行政手続きが手間取るといった問題が生じている」。

 同会長は、役所の業務時間内にだけサービスセンターが業務を行っていることを、カード窃盗犯は熟知しており、そのような状況を悪用していると指摘する。「そのため、カード盗難の大半は深夜に発生する。サービスセンターの翌日の業務が始まるまで〔つまり、カード無効化の手続きが行われるまで〕、窃盗犯がカードを使用できるだけの時間があるわけだ。夜中に多くの販売所の外で闇市が開かれ、配給外のガソリンが売られるのも、そのせいなのだ」。

相次ぐシステムトラブル

 ガソリン販売所経営者連合会長は、ガソリンの流通方法が変わったにも関わらず、販売所経営者と石油製品精製流通公社との取引関係や契約にはいまだ変更がないと強調し、「ガソリン販売量の減少によって、販売所経営者の収入が減っている。現在の契約状況を調査した上で補償が行なわれる予定である」と指摘している。

 一方、依然としてガソリンカード読み取り機のシステム上の問題も続いている。会長の話によると、カード読み取り機の一部には、ガソリン残量を実際より少なく表示したり、給油ノズルを給油機に戻す前にカードを抜き取ると、そのたびに割り当て量が4リットル減ったりするといった不具合があるという。このことが原因で、ガソリン消費者が販売所経営者に対して悪意をもったり、喧嘩が起きたりしているという。

販売所、《ガソリン乞い》の場と化す

 ライースファル会長はまた、次のような問題も指摘している。「一部の自動車及び大半のオートバイは、ガソリン配給が不足している。そのため、販売所にはガソリンを乞う人々が集まっている。つまり、大小の容器を手に、他の人々に数リットルのガソリンを恵んでくれと頼む人々が現れている」。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら
関連記事(バンダル・アッバースでのガソリン密売を追う)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:11561 )