児童労働および人身売買で男逮捕 家族から借り受け、路上で働かせる
2007年08月08日付 Zaman 紙

ムスタファ・Ö. (32)は、マルディンで複数の家族から借りて連れてきた子どもたちをイスタンブルの路上で働かせたと告発され、「人身売買」の罪で逮捕され、刑務所に送られた。

強制的に働かされていたことが分かった児童8名は保護された。ムスタファ・Ö.は、約1ヶ月前、マルディンの複数の家族から9~14歳の子どもを働かせるために連れてきた。そしてその子どもたちに路上でハンカチやムール貝を販売させ、体重測定し料金をとる商売をさせたとして、警察に検挙された。強制的に働かされていた子どもが警察に出頭したことで行動にでた警察は、ムスタファ・Ö.のフィキルテペにある家を急襲した。その際、家の一部屋に捕らわれていた8人の子どもが、交番に連れて行かれた。
低年齢の子どもを 200-400YTL(訳注:約18,000―36,000円)の金を稼ぐ約束でイスタンブルに連れてきたムスタファ・Ö.は拘束された。

ムスタファ・Ö.は、カドゥキョイ警察本部で証言し、家族が承知した上で、金を対価に子どもたちを働かせたと述べた。カドゥキョイ裁判所に出廷した同容疑者は、「人身売買」と「低年齢の子どもを強制的に働かせた」罪にとわれ、拘束され、ウムラニエ刑務所に送還された。

ムスタファ容疑者の家で行われた捜索では、825YTL(訳注:約75,000円)分の小銭が見つかった。 同容疑者の銀行口座には36,000YTL(訳注:約3,280,000円)の預金があることが報じられた。1ヶ月の間、イスタンブルの路上でハンカチを売り、ムール貝の販売台で働き、そして体重測定をした、3人の兄弟を含む8人の子どもは、社会福祉・児童保護総局に引き渡された。カドゥキョイの児童相談所から出てきた際、新聞記者らの質問に答えた数人の子どもたちは、1ヶ月もの間、1日に12時間働かされたと言い、少しでも早く村に帰りたいと話した。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:11607 )