情報相、イスラーム共和国転覆に向けた3つの計画を暴露
2007年08月08日付 Iran 紙

 情報相は、現在敵によって実行されている計略・陰謀の数々に対して警戒するよう、国の責任者に要望した。

 報道センターが伝えたところによると、ホッジャトルエスラーム・ヴァル・モスレミーンのモフセニー=エジェイー情報相は、キャラジで開かれたテヘラン州西部を管轄する責任者らとの会合で、次のように述べた。「イスラーム共和国体制の敵は、我が国転覆のために、大規模な計画を実行した。これらの計画が全て水泡に帰すと、今度は3つの転覆計画をもくろみ、現在それを実行に移している。われわれはこれらの計画に対して、警戒を怠ってはならない」。

 モフセニー師はさらに、次のように述べる。「アメリカの主導、及び国内外の反体制グループの協力とともに現在実行されているこの種の計画の第一のものは、体制に忠実な革命勢力の間に対立と分裂を作り上げることであり、無知で騙され易い人々を利用することで、この不和を作り上げようと目論んでいる。警戒してこれを阻止しなければならない」。

 情報相は、体制の敵による第二の計画とは、革命勢力に対する物理的破壊行為・人格攻撃を扇動することだとした上で、「この陰謀は、〔行政・司法・立法の〕三権の責任者らによる適切な措置のおかげで暴露されたが、依然として続いている」と付け加えた。

 モフセニー=エジェイー師は、体制の敵による第三の、そして最も重要な計画とは、イスラーム共和国体制を無能であるかのように喧伝し、《ソフトな》転覆〔=物理的な手段ではなく、精神的・文化的な手段に訴えることで成し遂げられる革命。例えば東欧のビロード革命が想定されている〕を目論むことだとした上で、次のように述べた。「体制の敵、特に米英は、手飼いのメディアや国内の一部の従属分子を利用して、この計画を企て、社会に第9政権〔=アフマディーネジャード政権〕と第7議会〔=現在の議会〕は無能だ、などと〔誤った考え方を〕吹き込もうとしている。このようにして、自分たちに従属した一部の分子を政権・議会内に潜入させるための土台を準備しているのだ。しかし、このような陰謀も成功することはないだろう」。

 情報相はさらに、次のように付け加えた。「たとえ国が制裁やその他の問題が惹起する困難に直面するとしても、しかしこのような困難に対抗する形で、《国民に奉仕する政府》〔=アフマディーネジャード政権のスローガン〕によって社会において大いなる仕事が実行されてきたし、今現在も実行されている。それゆえ、敵が自らの悪しきプロパガンダによって、政府の仕事を色あせたものとして喧伝することを許してはならない」。

 モフセニー=エジェイー師はまた、「敵は、社会における些細な不満を悪用して、それを大きな不満、あるいはイスラーム体制に敵対的な社会運動へと転換させようとしている」と語る。

 情報相はその上で、「敵の一部はここ数年、イランに対する軍事攻撃という選択肢を自らのアジェンダの中に組み入れており、このアジェンダを実行するために、人権侵害やテロ支援でイランを非難するなどのスローガンを叫ぶことで、イランに対して心理戦を展開している」と指摘する。

 情報相はさらに、「レバノンのヒズブッラーの制圧、対シリア攻撃、そしてイラン国境地帯の囲い込みは、対イラン攻撃の準備段階として位置づけられていた。しかし彼らはレバノンとシリアで敗北を喫し、さらに地域の諸国民がイスラーム政府の樹立を歓迎するに及んで、敵の望みは絶望へと変わった」と続けた。

 モフセニー=エジェイー師はまた、「8年間にわたる聖なる防衛〔=イラン・イラク戦争のこと〕でイラン国民が示した抵抗と、中東における敵の敗北によって、現段階で世界の強権的抑圧体制にはイランに対して軍事攻撃を行うという選択肢は排除されている」と指摘した。

フーゼスターンでテログループ逮捕される

 情報相はまた、「《時のイマームの無名戦士たち》〔=情報省の諜報員のことを指す。時のイマームとは、お隠れ状態にある第十二代イマームのこと〕は、最近行われた作戦で、反革命グループによるテロ行為を阻止した」と述べた。

 モフセニー=エジェイー師はさらに、「《時のイマームの無名戦士》による諜報活動により身元が確認され、逮捕されたこのグループの構成員らは、イラン南部でテロ行為を目論んでいたが、いかなる行為も実行される前に、全員が逮捕された」と付け加えた。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら
関連記事(「民主主義の名の下に」:ハーレ・エスファンディヤーリーらの告白映像第一部が国営テレビで放映)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:11664 )