肥料不足に対処するため増産と市場操作を行った人物の告発を閣議決定
2007年08月06日付 Al-Ahram 紙

■ナズィーフ首相の閣議で化学肥料の160万トンの増産と市場操作の疑いが確実な人物の検察送致を決定

2007年08月06日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

 およそ160万トンの化学肥料の増産と、農業銀行や協同組合、私企業など化学肥料供給窓口全般に対する監視の強化が閣議決定された。同様に化学肥料の市場操作に関与したことが明白なあらゆる個人を検察に送致することも決定された。

マグディー・ラーディー政府報道官は、アフマド・ナズィーフ首相が昨日アレキサンドリアで開いた閣議後の会見で、首相がアミーン・アバーザ農業・農地改良相に対し農業部門の近代化に向けた長期計画の準備にとりかかるよう任じたことを明らかにし、「我々は消費量の倍量を生産している。エジプトにおける窒素肥料の生産量は1550万トンに達し、その半分は国営工場で、もう半分はエジプト自由産業地区の工場で生産されている。それに対し、農業部門の年間化学肥料消費量は860万トンに過ぎない」と指摘した。

また同報道官は、「今回の肥料不足は窒素肥料、特に安いUREA肥料を5月、6月、7月の夏季農業用に正当化できないほど大量に農民達が使用した結果、同時期の工場生産量を超えてしまったために起きたものだ」と述べた。

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( 翻訳者:平寛多朗 )
( 記事ID:11696 )