メディア制作都市を舞台にした横領事件で被告全員に無罪判決
2007年08月14日付 Al-Ahram 紙

■ メディア制作都市事件でアブドゥッラフマーン氏と被告全員に無罪判決
■ 「テレビ・放送協会はイーハーブ・タルアト氏に対し、広告規約修正について承認していた」との判決

2007年08月14日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【カイロ‐サミーラ・イヤード】

 刑事裁判所はメディア制作都市の前社長、アブドゥッラフマーン・ハーフェズと、同社の商業・マーケティング部長のハーミド・ムハンマド・バスユーニーほか2名に無罪判決を下した。彼らはエジプト・アラブメディア社代表のイーハーブ・タルアトが都市の資金2600万エジプト・ポンドを横領するのに便宜を図った罪に問われていた。同様に裁判所は都市側の訴訟を棄却する判決も下した。

アフマド・アブドゥルワニース・バーザ裁判長は判決理由について、「事件記録には第一および第二容疑者と、自身に課せられていた負債とその利息の合わせて2600万エジプト・ポンドを返済したイーハーブ・タルアト氏との関係を示す書類は一切なかった。また地方局での広告放送に関連する広告規約がイーハーブ・タルアト氏に有利なように修正されていた件については、イーハーブ氏を広告枠の正当な所有者とみなしたテレビ・放送協会と、当時の情報相による承認のもとで行われていた」と述べた。

 100ページにおよぶ判決文は国家機関に対しても惰性から脱したメディア事業発展の必要性を考慮に入れるよう意見し、「メディア制作都市はエジプトメディアを牽引する巨大メディア事業体であり、様々なメディアとの対応においてもそのことを考慮に入れるべきである」と述べている。

 裁判所はまた、被告全員が検察が立証した[横領]金額を自ら進んで支払ったことでメディア制作都市自身はいかなる金銭的被害も被らなかったことに安堵しているとも述べた。アブドゥッラフマーン氏は判決へのコメントを拒否しつつも、無罪判決への喜びを表わし、「真実のサインだ」と語った。

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( 翻訳者:香取千晴 )
( 記事ID:11697 )