麻薬密輸容疑でアフリカ人82名を逮捕:治安維持軍麻薬対策本部長が明かす
2007年08月19日付 Jam-e Jam 紙
写真:アフマド・モイーニージャム
写真:アフマド・モイーニージャム

【事件部】麻薬密輸国際ネットワークに所属するアフリカ人ら82名が、治安警察による大規模作戦の結果逮捕され、数十キロの麻薬が彼らから発見・押収された。

 ジャーメ・ジャム紙の報告によると、ハミードレザー・ホセインアーバーディー司令官は、記者会見でこのように発表し、「このネットワークは、組織化された麻薬団としては最大級であり、メンバーらは大量の麻薬をイランへ、そしてそこからさらにヨーロッパ諸国や中央アジア諸国へ運んでいた」と述べた。

 治安維持軍麻薬対策本部長はさらに、「この国際組織のメンバーらの活動に関する最初の手がかりは、ヨーロッパ諸国や中央アジア諸国にあるイランの在外公館を通じて、イラン警察にもたらされた」と語った。

 同本部長によると、在外公館から寄せられた報告を受け、捜査官らはアフリカ人たちが頻繁に出入国を繰り返していることを突き止め、最初の捜査でそのうち22人のアフリカ人たちを出入国の場で逮捕したという。その結果、彼らが麻薬密輸国際組織のメンバーであり、コカイン、ヘロイン、クラック〔コカインの一種〕といった様々な麻薬を飲み込み、そうすることでそれらをテヘラン〜ドバイ、そしてそこからさらにヨーロッパ諸国や中央アジア諸国に向けて運んでいたことが判明した。

(中略)

 また同本部長によると、逮捕者たちの大半はタンザニア、モザンビーク、ナイジェリア、ガーナ出身であり、偽造パスポートで出入国していたという。さらに逮捕者の中にはパキスタン人2名とイラン人3名も含まれており、彼らは自分の家を〔麻薬密輸組織に〕提供していた。

(中略)

 同本部長によれば、容疑者たちから現在までに発見・押収された麻薬はコカイン1キロ800グラム、ヘロイン約46キロであり、 逮捕された容疑者たちは、麻薬を飲み込んだ後、7〜8日間絶食し、その間栄養剤のみを摂取していたとのことである。

 現在、麻薬を飲み込んだ容疑者たちのうち8名が入院しており、彼らの中には女性2名も含まれている。彼女らも同様に、国内への麻薬運搬に関連した大規模な活動に関与していた。

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:11699 )