今年の12代目イマーム・マフディー生誕祭(ニーメ・シャアバーン)に向けて
2007年08月28日付 Jam-e Jam 紙


(前略)

 イランの路地や通りで、第12代イマーム・マフディー生誕を祝う「待望の祝祭」が始まって、すでに数日がたつ。再臨を待望されるお隠れイマームの誕生日を祝うためのライトは明るく点り、情熱と歓喜の雨が再びイランの大地を包んでいる。

 イランの人々は深い信仰をもって、明日のイマーム生誕祭を「マフディー(救世主)待望のノウルーズ(正月)」として祝う。この祝祭は今日、昨日、さらにはそれより前からイランの至る所で既に始まっている。

 ニーメ・シャアバーン〔イスラーム太陰暦8月15日=西暦8月29日〕の準備によって、今年も昔と同じように、イランの町や村、そして人々の家庭の様子は一変している。人々は通りや自分の家の玄関、官公庁や企業の建物、職場のビルなどをこぞって電飾することで、マフディー生誕祭の喜びを共有することへの熱い思いを示すのである。

 全国から寄せられたジャーメ・ジャム紙記者の報告によると、イランのあらゆる都市、さらには村においてさえ、ニーメ・シャアバーンの1週間前から、生誕祭へ向けた市民による企画作りや、種々の宗教団体の熱気に満ちた雰囲気がすでに始まっているとのことで、今宵にも人々は様々な集会に参加して、〈時のイマーム〉の誕生を祝うことになるだろう。

 テヘランでもまた例年と同様、人々は地元で路地や通りの装飾にいそしみ、ノグルやシーリーニーと呼ばれる砂糖菓子や飲み物を配って、「待望の祝祭」を迎える喜びをお互いに分かち合っている。

 宗教的なお祝いの重要性を考える

 ニーメ・シャアバーンの祝祭に関連した儀礼の中で何よりも注目されるのは、町や村を飾ろうと人々が心を一つにして努力していることであり、これこそこの祝祭を象徴する光景だと言えよう。

 これらの飾り付けの傍らでは、さまざまな宗教サークルや地区の宗教団体がイマーム生誕を祝う詩の朗読会を開き、この偉大なるイマーム・マフディーの生誕を歓迎している。

〔後略〕

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( 翻訳者:中谷登紀子 )
( 記事ID:11839 )