アフガニスタンでマスウードの命日に混乱が発生
2007年09月09日付 E'temad-e Melli 紙

【Roozna】反ターリバーン連合の司令官であったアフマド・シャー・マスウードの命日を記念するために、数千人の人々が集まったカーブルのガーズィー・スタジアムで緊張や混乱が生じた。その影響で、同記念行事は一時騒然となり、演説中であったアフガニスタンのハーミド・カルザイ大統領は急遽演説を中止して、同スタジアムを去るという事件が起きた。

 目撃者らの話では、治安部隊が一部の人々のガーズィー・スタジアムへの入場を阻止したことがきっかけとなって、入場を拒否された人々がスタジアムの入り口の扉に投石し、押し寄せたとのことである。

 BBCの報道によると、数名の目撃者らはその際、銃撃音も耳にしたとのことであるが、治安当局は、その音は石がスタジアムの鉄扉にぶつかった際に生じたものと伝えている。

 演説の途中であったアフガニスタンのハーミド・カルザイ大統領は、自らの演説を終えることなく、参加者らに対して簡単に別れの挨拶をし、護衛隊の厚い護衛に囲まれながらその場を去った。スタジアム外で銃撃音に似た音が激しくなると、カルザイ大統領は「ご来場の皆様、皆様方への敬意を表しつつ、会を終了したいと思います。それでは」と述べたとのことだ。

 スタジアムで騒動が生じてから数分後、ある国防省の高官が人々に静粛を求め、混乱した状況はすでに収まっていると確言した。

 目撃者らの話では、記念行事の会場に入場できなかった数十名の人々が投石を行い、治安部隊が彼らを追い散らすために空中に発砲したとのことである。その一方で国防省は発砲の事実を否定し、(発砲と噂される)音はガーズィー・スタジアムの鉄扉に石がぶつかった際に生じたものと述べた。

 スタジアムで騒動が生じた際、一部の大臣や国会議員、及びかつてのムジャーヒディーン系の組織の指導者らを含む数千人の人々が記念行事に出席していた。

 治安部隊はこれまでのところ、負傷者が発生したとの情報は伝えていない。

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( 翻訳者:柴田愛子 )
( 記事ID:11888 )