イラン中央銀行副総裁:「通貨供給量の増大と予算拡大が、インフレ進行の主要な要因」
2007年09月16日付 Hamshahri 紙

イラン中央銀行の経済担当副総裁は、過去数ヶ月間のインフレ率上昇の要因として、通貨供給量(マネーサプライ)増加と予算規模の拡大を挙げた。

ISNAによれば、アクバル・キャミージャーニー副総裁は、「インフレが進んだ最も重要な要因は、通貨供給量の増加と予算規模が拡大傾向にあることである。また、予算の拡大が今後も続くようであれば、それは、通貨供給量の増加に甚大な影響を与えるだろう」と発言した。

 また、同副総裁は、「中央銀行は、国債発行以外のインフレ抑制策を考えているのか」との質問に対し、次のように答えた。「われわれにも策はある。今年中は通貨供給量抑制策を、資金の流れに害を及ぼさない程度に継続するつもりだ。」
 
 さらに、副総裁は、以下のように発言した。「中央銀行は、インフレ抑制のために他の手段も用いるつもりだ。しかし、最も重要で効果的なのは、国債と預金準備率[の引き上げ]である。」

 キャミージャーニー副総裁は、過去数年間において、国債の発行で通貨供給量の抑制に成功したことに触れ、こう述べた。「金利の動向を見る限り、国債発行は、より良い結果をもたらすと言えるだろう。無論、インフレの上昇傾向が抑えられるならばという条件が前提となるが。」

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( 翻訳者:前田君江 )
( 記事ID:11958 )