イランとエジプト、全面的な外交関係再開に向け協議へ
2007年09月18日付 Jam-e Jam 紙

【イラン学生通信】エジプト外務省は火曜日、エジプトとイランが全面的外交関係再開に向け閣僚級協議を行うことになるだろうと発表した。

AFPはこう伝えたうえで、フセイン・ザキー・エジプト外務省報道官の言葉を引用し、特に二国間関係について双方の外務省高官レベル、続いて外相レベルで対話を継続することで合意に至ったと伝えた。

この声明は、カイロで行われたアッバース・アラーグチー・イラン外務次官とフセイン・ズィラール・エジプト外務省アジア担当補佐官との会談の後に発表された。

わが国の大統領がイラン外交の活性化について公言して以来、わが国の様々な高官らは諸国を訪問することで大統領の言葉を現実のものにしてきた。その中でも、アラーグチー外務省法律・国際担当次官のエジプト訪問の話は特別な重要性を有していた。

特にアフマディーネジャード大統領は、イランとエジプトが大使レベルで関係を樹立することを歓迎し、イランがその用意のあることを表明した後、エジプト外務次官が非同盟運動会議に出席するためテヘランを訪れ、イラン高官らとも会談を行った。

ロンドン発行のAl-Sharq Al-Ausat紙は、「イランとエジプトは火曜、二国間関係と地域の問題についてカイロで協議を行う」と掲載し、続いて「二国間関係雪解けの新たな兆しとして、イラン・エジプト間の協議が今日行われ、二国間関係、及び地域の危機問題について両国の見解が検討される予定である」と伝えた。

同紙によれば、この協議は両国外相の公式協議に道を開くものであるという。さらに同紙は、「同協議に出席するイラン高官は、ナーエレ・ジャブル・エジプト外務省国際会議・国際機構担当次官とも会談を行う予定である」と続けた。

フセイン・ズィラール・エジプト外務省アジア担当次官もまた、「カイロでのアラーグチー外務次官による協議は二国間関係、及び両国にとって重要な地域の問題についての両国の見解に集中することになるだろう」と語った。

(中略)

他方、この件についてある高官はISNAとのインタビューで、アッバース・アラーグチーとナーエレ・ジャブル両外務次官の今日の協議がモッタキー、アブルゲイト両外相会談につながることはないだろうとし、「おそらく両外相はニューヨークでの国連総会のついでに会見するだろうが、それは完全な形での会談とは異なるであろう」と述べた。

(中略)

この高官によると、二国間関係に関する議論が行われる可能性はきわめて低く、これらの訪問はわが国のアフマディーネジャード大統領の発言に沿い、両国とイスラーム世界が抱える共通問題で協力することを目的としたものであるという。
 
この協議がモッタキー、アブルゲイト両外相会談の下地になりうるかという問いに対し、同高官は、「両国の外相はどんな国際会議ででも、会って話し、国際問題についていくつか言葉を交わしている。しかし全般的に言って、外相間の大々的な会談につながるとは思わない。ただし、ニューヨークでの国連総会のついでに、地域とイスラーム世界の様々な問題について話し合いの場を持つ可能性はある」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:柴田愛子 )
( 記事ID:11972 )