サイード・ヌールシーの本、ロシアで発禁に
2007年09月20日付 Milliyet 紙

「極端な要素を含んでいる」ことや「宗教的憎悪」を広めるという理由で、サイード・ヌールシーの本に対して、ロシアで行われた発禁が、正式に適応されはじめた。

ロシアの検察庁で昨日行われた会見によると、モスクワのある裁判所が5月21日に下した発禁の決定が、上告裁判によって同様に認められ、その結果、ロシアでヌールシーの本の出版と配布が、厳密に禁止された。

会見では、(ヌールシーの)著作が過激思想を含み、宗教的憎悪を広め、特定の人々を信仰心に基づき賞賛したり蔑視していると指摘された。ロシアでは、以前に、過激な思想を含むという理由で、ワッハーブ教徒の作家の本の出版と、民族主義的アーティストのアルバムの発売が禁止されていた。
裁判は当初、2005年にタタルスタン共和国で、ヌルジュ派の組織に関する調査が開始されたことに伴いで始まった。タタルスタンの検察関係者は、本の中で直接的に暴力は示唆されてはいないが、しかしながら、心理学者たちは、本の中で用いられている表現によって教唆、あるいは一種の催眠効果が作り出されたり、自爆テロ犯養成のために使われる可能性があるとの結論に達した、と述べた。

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( 翻訳者:高橋 萌 )
( 記事ID:11977 )