シリアー北キプロス間でフェリー運航開始決定
2007年09月22日付 Hurriyet 紙

シリアは北キプロス・トルコ共和国(以下北キプロス)に対して行っている出入港停止措置を撤廃し、マゴサ-ラタキア港間で定期的なフェリーボートの運航を開始することを決定した。

北キプロスは国際的孤立を是正するため欧州連合の行動を待つ中、シリアの(好意的な)サインを受けた。シリア側は北キプロスのパスポートを認め、ビザも求めない予定だ。

フェリーボートの運航に関する外交交渉は非常に秘密裏に進められた。トルコもこの交渉に加わるとともに、北キプロスのトゥルガイ・アヴジュ外務大臣は先週ダマスカスに行き、この件に関する協定に署名した。

(北キプロスの)マゴサから(シリア北部の)ラタキアへの初めての航海が明日行われる。初回は一般旅客を乗せず、ラタキア港へ記者たちを連れて行く。シリアと合意に達した協定によって、旅行するトルコ系住民は北キプロスのパスポートで入国ができるようになる。またシリア側はビザも要請しない予定だ。マゴサ-ラタキア間の所要時間は3時間である。定期的な運航がどれくらいの間隔で行われるかは、旅客の利用状況を見て決定される。

昨年アゼルバイジャンも、北キプロスの孤立改善を目的に、バクー-レフコシャ(ニコシアの北キプロス側区域)間の直行便の開始を企画した。しかし記念飛行が行われた後、アゼルバイジャンは南キプロス(キプロス共和国)が欧州連合を通して行った圧力に耐えかね、撤回した。海路運航を始めたシリアに対しても南キプロスの反発が予想されている。

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( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:11979 )