エルドアン首相:ムスリムの国ではなく、世俗的な国です
2007年09月28日付 Milliyet 紙

公正発展党(AKP)の勝利で終わった7月22日の選挙以降、「トルコという国がイスラム的性格を帯び、マレーシアのようになるのではないか」との議論が起こっている。これに対しレジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、アメリカで行われた会談でトルコの“世俗的な”体制を強調し、今後もこれが変わることはないと述べた。
さらにユダヤ人団体の代表者らと行った会談では、「あなたはイスラム国家のリーダーです」との(ユダヤ人団体側の)発言に対し、「いいえ。私は世俗国家のリーダーです。」と訂正している。エルドアン首相は、アメリカのマスコミに対する記者会見でも、憲法の世俗主義に関する条項が変わることがないことを強調した。

■世俗主義を強調

首相は、アメリカのユダヤ人社会のリーダーらとニューヨークの“トルコの家(Turkevi)”で会談した。
会談で、あるユダヤ人団体の代表者は、アラブ諸国が12月に開催する中東会議へ参加してくれるよう、エルドアンに支援を要請した。その際「あなたはイスラム国家のリーダーです。アラブ諸国のリーダーが会議に出席するよう支援をお願いします。」と述べた。これに対しエルドアン首相は、返答する前に問いかけを訂正し、「いいえ。私は世俗国家の・・」と述べ、他のイスラム諸国とトルコとの違いを強調した。

■虐殺に関する発言

アメリカ議会でアルメニア人虐殺に関する決議案の審査が待ち受けていることを受け、エルドアン首相はアメリカのユダヤ人・ロビイスト団体に決議案の通過を阻止する協力を求めた。ユダヤ人団体の指導者らは「私たちはトルコの友人です。支援を続けていきます。どうぞ信じていただきたい。」と述べ、決議案の議会通過を阻止するため協力することを約束した。

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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:12031 )