イラン国会議員215名が声明「CIAはテロリスト」
2007年09月29日付 Jam-e Jam 紙

【ファールス通信】イランの国会議員215名は声明を発表し、その中で米軍による侵略を非難する一方、米国中央情報局(CIA)をテロリストであると名指しした。

 議員たちはこの声明で、米侵略軍やCIAがテロリストを養成し支援している根拠として、過去における広島や長崎への原爆投下や、バルカンやイラク、アフガニスタンでの爆撃における劣化ウラン弾の使用、過去のベトナム、そして現在のイラクやアフガニスタンなど、多くの国々の領土の占領、人種主義的で侵略主義的なシオニスト体制に対する際限なき支援、そしてパレスチナやレバノン、その他地域諸国の被抑圧民に対するシオニスト体制による国家的テロ活動への協力、などを列挙した。

 議員たちはさらに、イラクのかつての独裁者であるサッダームやMKO〔※訳注〕といったテロ・グループに不法かつ多大な支援を行ってきたこと、旧ソ連によるアフガニスタン占領時にCIAがアルカーイダやターリバーンといったテロリストを養成したこと、イラクやアフガニスタンの罪なき人々を虐殺し、日常的に爆撃を繰り返していること、グアンタナモやアブグレイブといった収容所をはじめ、世界中に、特にヨーロッパにある数多くの秘密収容所で一般人に対して拷問を行っていること、その他米軍やCIAが行ってきた闇の活動の数々を指摘し、CIAがテロリストである根拠として発表した。
〔※訳注:原文は「サーズマーネ・テロリスティーイェ・モナーフェギーン」で、直訳すれば「偽善者たちのテロ組織」。この表現は現イスラーム共和国体制の転覆を目指す反体制組織MKO(サーズマーネ・モジャーヘディーネ・ハルグ=人民聖戦士機構)をもじったもの。イランでは、MKOは通常「聖戦士」(モジャーヘディーン)をもじって「偽善者たち」(モナーフェギーン)と呼ばれる〕

 議員たちは声明の続きの中で、さらに「国連憲章に始まり戦争と人権に関する数多くの条約に至る、今日の世界において認められたさまざまな基準や、国際関係において受け入れられている諸々の国際法の規定に照らせば、これらの行為は疑いなく国際的に知られている基準に反していることは明らかである。今の〔米〕軍は、テロリストを養成する侵略者・占領者である」と強調した。

 偉大なるイラン国民の代表者たちはこの声明の中で、米軍が侵略行為を行い、イラク・アフガニスタンを初めとする地域を不安定化させたことを非難する一方、グアンタナモやアブグレイブといった拷問所や世界各地のアメリカの秘密収容所で行われている行為が今後続けられることのないよう、国連に対して介入を求めた。

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:12059 )