入国管理官「イフタール中です、他の国境ゲートへ行ってください」
2007年10月05日付 Milliyet 紙

キリスにあるオンジュプナル国境ゲートにおいて、イフタールの時間に業務を怠っていた職員たちは、そのことについて反発を示した新聞記者や国連職員へ「イフタールの時間に食卓から抜けさせられますか?」と話した。

キリスにあるオンジュプナル国境ゲートにおいて、イフタール(断食開けの食事)の時間に職員たちが仕事を休止していたことが明らかになった。職員たちのイフタールの休憩時間に、国連職員や新聞記者も足止めをくらった。グループの反発を受け、職務が行なわれた。

メフメト・アルタン、オラル・チャルシュラル、フェラリ・トゥンチ、メテ・チュブクチュを含む7名の新聞記者の一行と、国連からの3名の職員と2名の運転手から成る合計12名のグループは、イラク人難民に関する情報収集を終えた後、キリスのオンジュプナル国境ゲートへたどり着いた。国境ゲートで待機していた唯一の職員は「この時間はトルコには入れません。入ったとしても中には誰もいません。みんなイフタールへ行きました」と述べた。

事件を「不祥事」と位置づけ、公正発展党に思想的に近いとされているスター新聞の主幹であるメフメト・アルタンは、以下のように話している:

「国連に招かれシリアのイラク人難民がいるキャンプへ行った。トルコに戻る際、国境ゲートは閉鎖されていた。事務所には、断食を守っていない一人の入国管理官がいたが、他には誰もおらず、皆はイフタールに行ったようだった。更に滑稽なことには、国境に止めてある車の中に4名更に待機している者がいた。彼らもまた業務を怠っており、彼らは断食していた。国では、断食やイフタールに向けた指針はない。これらに重きを置いているが、断食を遅く開ける者もおり、断食を守っていない者が来れば業務をおこなう。『イフタールをやるので待っていてください』ということにはならないであろう。彼らから見て我々はいらいらし、特に私は大声を上げていたように見えたのであろう。ゲートにいた唯一の職員はおもむろに内線電話をかけた。」

■「イフタール時間に職務につけるか?」

NTVニュース局長であるメテ・チュブクチュも、経験したことを以下のように話した:

「シリアから国境を越え、中間区域からトルコへ到着した際、キリスのオンジュプナル国境ゲートがまるで家の扉のように閉められていた。20:00ガズィアンテプ発の飛行機に間に合うために急いでいたので、建物の中に入ったが誰もいなかった。国連難民高等委員会のトルコ代表部から成る一行を代表してメティン・チョラバトゥルは、職員たちがイフタールを行なっている建物に向かった。計3名のうち1名の警察官、2名の入国管理官とともに管理事務所に戻ってきた。

入国管理官は、『この時間は、職務に就けないと、イフタールの時間だと知っていますか?イフタールの食卓から人が抜けさせられるのを見たことがありますか?』と非常に口汚く言葉をかけた。国境の職務は国家業務であり、宗教上のお務めを果たすといって、国境のような場所で職務が中断されてはならない。」

■「国境では何でもあり」

ヒュッリイェト紙のフェラリ・トゥンチは、イフタールの時間であるにも関わらずシリアからは簡単に出国できたとし、「(国境ゲートで)強く主張すると、国境から中に入ることができたのですが、(入国管理事務所に)誰もいなかった。職員たちは1キロ離れた(場所に)イフタールに行っていました。30分後に職員が戻って来た際に「どこにいたのです、このようなことがあってもいいのか?シリアでさえこんなことはなかった」と言ったら、職員の一人が「まあ兄弟、トルコではイフタールの時間で、ラマザン期間だということを知らないのですか?」と述べた。かなり口論になった」と述べた。

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( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:12081 )