エルサレムの日、全国でパレスチナ解放を求めるデモ行進
2007年10月06日付 Jam-e Jam 紙

【政治部】今年のエルサレムの日の行事が例年同様、全国各地で百万人規模のイスラーム教国イランの断食中の人々が参加して、厳かかつ壮大に行なわれた。礼拝者の行進はここでもまた、虐げられたパレスチナの人々への支持や支援、ならびに高慢な大国〔主に米国を指す〕への嫌悪を叫んだ。

 全国各州各都市のジャーメジャム紙記者の報道によると、例によって百万人規模あるいは数えきれないほどの女性、男性、子ども、小中学生、大学生等々の参加者の姿が、親愛なる聖地エルサレムと数百万のパレスチナ難民への支持のために、改めて各都市の大通りで繰り返され、「パレスチナ、パレスチナ、自由がもたらされんことを」「イスラエルは消滅する、パレスチナは勝利する」といった声高なスローガンが国内各地でこだました。

 イラン人同様、パキスタン、インドネシア、マレーシア、イラク、アフガニスタン、トルコ、イギリス、ドイツ、インドなどの世界各地でも、ムスリムたちがエルサレムの日の行進に参加してパレスチナの人々への支持と共感を表明した。テヘランでは、テヘラン大学に通じる各大通りで断食中の市民数百万人が行進し、エルサレムの日の行事をおこなった。

●イランはホロコーストに関する疑問への大統領の回答を用意している
 アフマディーネジャード大統領はテヘランの金曜礼拝の〔礼拝導師による〕説教の前に行なわれるスピーチにおいて、何十万人もの行進者の前で、ホロコースト問題とパレスチナ人に対する西側諸国の圧制について再び言及し、これらの国々に対して「イラン国民はパレスチナとホロコーストについての疑問を提示した。この疑問に対する回答をこれらの国が明確に、論理的な形で示すまで、これら疑問は存在しつづける。プロパガンダによる攻撃でこれらの問いを妨害できるなどと考えないで欲しい」と述べた。

 また、大統領はパレスチナ人の多くが故郷を追われ、殺されていることに言及し、「多くのパレスチナ人が故郷への帰還を願いながら死んでいった。我々はパレスチナ問題に関して2つの提案を行なった。我々は彼らにこう言ったのである。『ヨーロッパで起こった第二次世界大戦やホロコーストについての問題は、パレスチナの地にどのような関係があるというのか?あなた方はヨーロッパにユダヤ人のための土地を確保すればよいではないか』と。彼らの一部は『ユダヤ人がヨーロッパを出て行くためにこの措置を取ったのだ』と答えた。我々は彼らに言う、アラスカやカナダあるいは別の場所にユダヤ人のための土地を用意しろと。ホロコーストや第二次世界大戦の問題がパレスチナの土地に一体何の関係があるというのか」と語った。

 大統領は「彼らに対する我々の提案は明快だ。パレスチナ人が国民投票に基づいて自身の行く末を決めるのだ。何者もそれに干渉したり自分の考えをパレスチナ人に押しつけたりしないような、自由な国民投票〔をすればよい〕。私はこう問いたい、シオニズム体制の支持者たちやアメリカ人は、ある企みによって自分たちの国の一部が占領されても許せるのかと。なぜこの問題をパレスチナ人に関しては許すのだろうか」と語った。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:中根敦 )
( 記事ID:12151 )