Gungor Uras コラム:オリーブの木を植えるなら
2007年10月14日付 Milliyet 紙

いいニュース:我が国の人々がオリーブの木を植え始めた。(木の本数を)9千万本から1億3千万本に到達させた。
悪いニュース:オリーブの木を植えている人は、(緑色の)「domat」や「uslu」オリーブの代わりに(黒色をした)「Gemlik」種を植えている。
輸出においては需要は「domat」種のオリーブにあるが、「Gemlik」種の木を植えることは安上がりで早く収穫ができる。そうしてこうした理由から本来木を植えるはずのない場所に「Gemlik」種の木が植えられている。近々「余剰分が市場に流れ込めば生産者は支援を求めるだろう」。
このような過ちは最初の段階で防がれなければならない。時が経てば木を抜くのも困難であるし、市場に流れたオリーブに買い手を見つけるのも難しい。
(1年おきの)多産年には160万トンのオリーブが収穫される。(少産年にはこの数字は半分に減る)。そのうち30万トンがテーブル・オリーブスとして、残りが油を採るために利用されている。

■輸出のための「domat」

多産年には130万トンのオリーブから18~20万トンのオリーブオイルが採られている。このうちの4~5万トンが輸出されている。国内では緑色のテーブル・オリーブスの、国外では(国内で消費されている黒い)テーブル・オリーブスの需要はない。我々が輸出しているテーブル・オリーブスは通常、国外にいるトルコ人が食べている。
年間のテーブル・オリーブスの輸出量は(多産年で)4.5~5万トンだ。domatとusluと呼ばれる緑色のオリーブは、このうちのわずか8千トンに過ぎない。
西欧諸国では、domat(緑色のオリーブ)はカクテルやピザ作りにおいて消費されている。
農業問題に大変詳しい新聞記者のアリ・エクベル・ユルドゥルム氏から聞いたところによると、近年になってアクヒサルをはじめとするエーゲ地方全体において、またマルマラ地方やアンタキヤ、ニズィプとその周辺地域でオリーブの植栽地が急速に拡大しているという。100本のGemlikの苗木から少なくとも60~70本が生育している。3年で最初の実をつける。5年目で収穫が始まる。

■「Gemlik」種はもうけにならない

一方でdomatとuslu種の緑色のオリーブは植えられた100本のうち25~30本しか生育しない。その栽培には労力がかかる。収穫までにはより長い時間が必要だ。
エーゲ輸出業者組合のデータによれば、2006年10月1日から2007年9月30日の間に8.378トンの緑オリーブと44.302トンの黒オリーブが輸出された。合計で6千万ドルの収入があった。緑オリーブがキロ当たり平均1.72ドルで買い手がついたのに対し、黒オリーブはキロ当たり1.02ドルであった。
トルコでではGemlik種のテーブル・オリーブスが豊富にある一方で、緑オリーブ(domatとuslu種)が十分な量生産されていないために時々輸出業者は「輸出割当量の枠で緑オリーブを輸入」することを求めている。
事が手遅れになる前に農業省が志を持った生産者を目覚めさせ、今後Gemlik種のオリーブを植える代わりにdomatとuslu種のオリーブの木を植えることを推奨することが必要だ... 必要だが、これをするものはいない。我々は書いているが...それだけだ...

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( 翻訳者:穐山 昌弘 )
( 記事ID:12170 )