ハーメネイー最高指導者、アゼルバイジャン大統領と会談
2007年10月17日付 Jam-e Jam 紙
写真:ファールス通信
写真:ファールス通信

【政治部】アーヤトッラー・ハーメネイー・イスラーム革命最高指導者は昨日午後、アゼルバイジャン共和国のイルハム・アリエフ大統領とその随行員らと会談し、イラン・アゼルバイジャン両国の文化的・歴史的・宗教的共通性に触れた上で、「両国の関係はこれまで良好に推移してきたが、今後この協力関係を現在のレベルからさらに深め、拡大させる必要がある」と強調した。

 ハーメネイー最高指導者は、イラン・アゼルバイジャン両国の協力分野として特に石油・天然ガス分野での協力を挙げ、またカスピ海沿岸諸国の首脳が一堂に会し、よい成果を上げていることに言及した上で、「カスピ海沿岸諸国が、特に経済分野で協力を拡大させればさせるほど、沿岸5カ国全てにとって利益となる」と語った。

 イスラーム革命最高指導者はまた、地域外の国々やシオニストたちがイラン・アゼルバイジャン両国の親密な関係を快く思っていないことを指摘した上で、「これらの国々による煽動行為に気をつけねばならない。もちろん、アゼルバイジャン政府はイラン・アゼルバイジャン両国の良好な関係と利益に反対する勢力に対して、確固たる態度を取ってくれている」と述べた。〔訳注:イランには、アゼルバイジャン共和国で圧倒的多数を占めるアゼリー語を母語とする人々が、多く存在する。ハーメネイー最高指導者の指摘する「煽動行為」とは、このことを念頭に置いたものと思われる〕

 アフマディーネジャード大統領も同席したこの会談の中で、アゼルバイジャン共和国のイルハム・アリエフ大統領は、イスラーム革命最高指導者との会談に深い喜びを表明するとともに、テヘランで行われた協議、ならびにカスピ海沿岸諸国会議で決定された内容について、極めて有益なものであると評した上で、「アゼルバイジャン共和国政府は、イラン・イスラーム共和国との同胞関係のさらなる拡大に対して真剣であり、それを固く決意している。両国関係に異議を唱える者たちによる煽動行為に対して、アゼルバイジャン政府は警戒を怠っていない」と語った。

 同大統領はまた、カスピ海沿岸諸国会議の終わりに締結された共同声明について、「大いなる成功」であると評価し、「この声明はカスピ海沿岸5カ国のさらなる緊密化を促すであろう」と強調した。

 近隣諸国との協力は国力の強化につながる

 アーヤトッラー・ハーメネイー最高指導者はまた、トルクメニスタン共和国のグルバングルイ・ベルディムハメドフ大統領と会談し、その中でイラン・トルクメニスタン両国の歴史的・地理的共通性に触れた上で、近隣諸国との協力関係こそが国力のさらなる強化につながるとの見方を示した。ハーメネイー最高指導者はさらに、「イラン・イスラーム共和国とトルクメニスタンの協力の分野は、これまで以上に増えている。特に天然ガス分野やその他の経済分野での協力が挙げられよう」と語った。

 ハーメネイー最高指導者はまた、「カスピ海沿岸5カ国が協力すれば、この地域をこれらの国々にとって活発で豊かな場にすることも可能となろう」と強調した。

 アフマディーネジャード大統領も同席したこの会談の中で、トルクメニスタン共和国のベルディムハメドフ大統領は、数ヶ月前にもハーメネイー最高指導者に面会し、そこで同最高指導者から二国間関係の拡大が提案されたことに触れた上で、「この提案に基づき、トルクメニスタン政府は両国関係の深化に向けて、あらゆる方面で努力をしてきた」と語った。

 同大統領はさらに、「イラン・トルクメニスタン・カザフスタンを結ぶ鉄道の敷設に関して協力文書への調印がなされたことは、イラン・イスラーム共和国とトルクメニスタンの両国がさまざまな分野で協力関係を拡大させようと真剣に取り組んでいることを示す、明確なサインである」と続けた。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:12188 )