Sukru Kizilot コラム:子どもの価値、お年寄りの価値
2007年10月16日付 Hurriyet 紙

バイラム(祝祭日)の最中、家族でロンドンにいた。
例年同様、この(ラマザン明けの)バイラムでもロンドンを訪れた多くのトルコ人がいた...

■子どもたち

イギリス人の特徴の1つが、子どもたちにずっと多くの価値を置いていることだ...

子どもが生まれると、家族の経済状況とは無関係に与えられる「養育費」や、家に子どもだけを残す家族に科せられる重い罰、子ども向けの(発育に応じた)特別教育。これらは彼らが子どもに置いている価値を示すためのいくつかの例に過ぎない...

さらにある;子ども服や子どものおもちゃだ...

(息子の)ブルトに服を買ったときに見ると、付加価値税がゼロではないか!子ども服に限らず、ほ乳瓶やおしゃぶり、本... これら全てについても付加価値税はゼロだ...

リージェント・ストリートにハムリーという名のおもちゃを売る有名な子ども用品の店がある。店と言ったが、1日で全て見て回ることはできないだろう。ハムリーだけでなく、おもちゃを売る多くの店がある。大人でさえ興味を引かれるこうした素晴らしいおもちゃのいくつかを買って代金を支払うと、付加価値税がゼロであることがお分かりになるだろう。

そう、イギリスでは子どもたちにおもちゃを買うときに付加価値税は支払っていないのだ。
トルコではというと、子ども服やほ乳瓶、おしゃぶりやおもちゃは付加価値税の対象となる... 服には8パーセント、おしゃぶりやほ乳瓶、おもちゃには18パーセントの付加価値税がかかる...

■お年寄り

イギリスだけでなくヨーロッパのすべての国において、さらに先進国において、お年寄りには特別の重きが置かれている。

例えば;公共交通機関にはお年寄りのための特別な場所が割り当てられている。バスでは前方の2列の席に次のように書かれている「この座席はお年寄り優先です。お年寄りがご乗車の際はこの席をお譲りください」。
働いているお年寄りのための「特別減税」がある。
少なくとも生活控除として、勤労者に適用される減税額は、年齢が高くなるほど大きくなる。

これらは素晴らしいことだ...

それに老人ホームがある。
特に(イングランド南東部の)フォルクストーンは、イギリス人が年をとると余生を過ごす海沿いの素敵な街だ。

ふと目をやると、お年寄りの夫婦が、手を片方の腕に掛けて海沿いを散歩していた。しばらく立ち止まり、年老いた夫が身をかがめると、妻のほどけた靴ひもを結んだ。妻の方も目をのぞき込んで微笑んだ。その後、また歩き始めた...

イギリスではヨーロッパの大半の国と同様、老人ホームでは付加価値税率はゼロだ。

トルコではといえば、老人ホームにいるお年寄りの男性や女性からことさら付加価値税をとっている!

先週詳しく説明したが、2000年以降、社会保険基金(SSK)で年金受給者となり、再び働き始めた人たちがいる。彼らは2度目の年金受給を申請すると、月々の年金が増額される。全てのSSK年金受給者を対象とする様々な月額給付制度の修正が必要とされる一方で、1つの法律が出され、2度目の年金受給となる人々の給付金の増額が廃止されようとしている。(トルコの)お年寄りに置かれた価値をご覧なさい!

ある国の文明の水準を測るのに、子どもたちやお年寄りに払われる努力は重要な尺度だ。

年金生活者のわずかな年金をよくし、子どもたちや老人ホームに住んでいるお年寄りから付加価値税をとらなかったらどれだけよくなるだろうか...

驚くべき事実:宝石やダイヤモンドやサファイヤ、ルビーや真珠に課せられる付加価値税率は、2004年に18パーセントからゼロに引き下げられた。

こうした物の付加価値税さえゼロに引き下げることができたということは、子どもや老人ホームのお年寄りからも付加価値税をとらなくてもよいのかもしれない。

どうですか、あなたもそう思いませんか?

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( 翻訳者:穐山 昌弘 )
( 記事ID:12215 )