北イラクに対する禁輸措置、秘密裏に始まる
2007年11月02日付 Yeni Safak 紙

 PKK(クルド労働者党)テロ組織を支援する北イラクのクルド自治政府に対する禁輸措置が秘密裏に開始された。世論には明かされなかったものの、ハブール国境ゲートの通行量が制限されている。イラクへ輸出する食料品を始め、いくつかの輸出品については輸出許可が出されていない。ジェミル・チチェキ副首相は、本来の禁輸措置は11月5日のブッシュ大統領とエルドアン首相の会談後に開始するとの意向を明らかにした。

■秘密裏での禁輸措置

 閣議では、PKKテロ組織を領内から追い出そうとしないイラク中央政権と北イラクに対して、経済的禁輸措置を秘密裏に開始することが決定された。まず、トルコからイラクへ輸出されているいくつかの輸出品が禁止された。輸出予定品に関しては、貿易庁(DTM)に属する輸出業者同盟から許可を取る必要がある。イラクへの輸出品の一部には輸出業者同盟から承認を出さないことが決定したので、該当する輸出品の許可願いは突き返されることとなる。

■ハブールでの厳しい検査

 閣議では、ハブール国境ゲートに関する対処法も議題に挙げられた。ハブールの国境ゲート閉鎖は、イラクよりもトルコ国内の南東部地域に大きな影響があるとの見解が大勢を占めた。ハブール国境ゲートを閉鎖する代わりに、この場所の通行を減少させるとの決定がなされた。(この決定は)ハブールを行き来するトラックの厳しい検査により遂行される。

■本格的な禁輸措置の開始は11月5日以降

 ジェミル・チチェキ副首相が、公正発展党議員数名と共に行った会議で次のように話したことが明らかとなった。「PKKをかくまう者に対する禁輸措置が秘密裏に開始された。これらを世論に明かすつもりはないが、知っている人は知っている。しかし、本格的な禁輸措置は11月5日から始めるつもりだ。11月5日の会談でPKKへの具体的な言葉が得られなければ、その時本格的に禁輸措置を開始させる。」


 

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:12322 )