モッタキー外相、アメリカはPKKを支援している
2007年11月05日付 Yeni Safak 紙

トルコの働きかけの結果2003年に始められた『拡大イラク近隣諸国外相会議』のためにイスタンブルに滞在しているイランのマヌーチャフル・モッタキー外相は、テロ組織クルド労働者党(PKK)のイラクからの追放、トルコの東西諸国との関係、イラク社会と両国間の経済・政治的な関係について本紙に語った。

■ アメリカは事態を複雑にしている。

テロ組織クルド労働者党について明確な表現を使ったモッタキー外相は、「PKKの問題の根元にはアメリカがいる。トルコとこの地域の諸国はとても注意深くならなければならない。この地域でのアメリカの存在が確かだからだ。諜報機関からの情報によると、PKKの幹部にアメリカより金と武器が援助されている。同時にPKKとの対決において、アメリカは事態を複雑にしている。アメリカのPKKに関する見解は矛盾している。このため、この地域の諸国は、この問題にとても注意深くなければならない」と述べた。

イスタンブルで行なわれた拡大イラク近隣諸国会議に関しては、明確な結果に至ったとしたモッタキー外相は、「しかし、さらに踏み込んだ会議が行なわれる必要がある。占領軍はすぐにイラクから撤退し、最終的な立場を明確にすべきだ」と述べた。

■ PKKは私たち全員の問題だ。

イラクの警備会社に関して話したモッタキー外相は、「イラクにプロの警備会社が存在し、この会社がイラク市民を殺していることは問題である。例えば、ブラックウォーターである。お金と引き換えにこの仕事を請け負う会社もPKKのようにイラクから追放されるべきである」と述べた。

会議で、イラクの領土の一体性と統合というテーマが取り上げられたと述べたモッタキー外相は、北イラクにおけるPKKの活動は単にトルコの問題だけではない。この地域の諸国にとっても問題である。最近の事態の展開は以下のことを示している。PKKのテロ組織の活動が即刻停止されなければ、この地域にとっても深刻な問題になるだろうとの形で話した。

最近たびたび話題になる、トルコの目が東に向けられていることについては、「トルコの目は、東と西の両方に向けられるべきだ。トルコは、経済的・文化的なポテンシャル故に、西欧諸国同様、東の国々とも非常に重要かつ未来に向けた有益な関係を発展させることができる」と述べた。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:12351 )