イラクに進出するトルコ企業:劣悪な環境に置かれる不法就労者も
2007年01月10日付 Radikal 紙

イラク復興の建設作業ではトルコ企業も活躍している。下水設備、道路、橋、家屋やその他多くの建設分野における活動が比較的多く見られるトルコ企業は数千人のトルコ人労働者を雇っている。外務省のデータによるとイラクでは300に近いトルコ企業が活動している。これらの企業が雇っている労働者の数は時期によって異なる。企業は8千から1万人ほどの労働者を使っており、イラクで建築を請け負う企業は173社にも到達していることが明らかになった。さらにイラクで建築やインフラ整備、食料分野で活動している企業もある。これらの大半はイラク北部で活動している。

企業が自ら〔合法的に〕イラクへ移送したトルコ人労働者のほか、不法にイラクで就労している労働者もいると言われている。これらの労働者の平均賃金は月給300ドルから500ドル(約36000円から60000円)の間で推移しているという。

イラクで不法就労している労働者たちから得た情報によると、労働者たちはイラクに入国するとすぐにパスポートを取り上げられる。賃金は本人には払われず、トルコにいる家族の口座に振り込まれる。金やパスポートを持っている労働者たちが逃げ出すのを恐れているのだ。

労働者たちが携帯電話を持つことを禁止されている場合も多い。労働者たちが家族へ電話する際には会社が高い通話料をもうけた電話から電話をかけることになり、そしてその通話料は給料から差し引かれる。この会社の商品を輸送するトラック運転手には、白紙の手形にサインさせることで仕事を継続させている。


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( 翻訳者:三澤 志乃富 )
( 記事ID:4322 )