イランのアーバーダーンからイラクのバスラへ抜ける国境の街、シャラムチェのイラク国境警備隊は、この二日間、個人でイランから入国するシーア派聖廟巡礼者たちのビザを拒否し、イラクへの入国を妨害している。これに対し、イラン人巡礼者たちによる抗議が起っている。
ジャハーン通信によると、イラクの国境警備隊は過去に行なわれた協議で、イラン側に対し、巡礼者のビザは団体形式で発給されなければならず、これ以外の形式では認められないと通知していた。このことが原因で、シャラムチェ国境地域で絶望した聖廟巡礼者たちがこの国境地点で抗議・集会を起こしている。
この件について、シャラムチェのイラク国境警備隊は以下のように述べた。「我々は団体でのビザを持つイラン人巡礼者たちに限って受け入れることにしている。イラン側にもこの件について協力をお願いする。」
一方で、イラン人巡礼者たちは、聖廟巡礼者たちのイラク入国に関する規則の度重なる変更をうけ、イラン外務省に対し、国境の入り口で彼らが途方に暮れることのないよう、なんらかの方策を考えるよう求めた。
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( 翻訳者:島崎紗帆 )
( 記事ID:12413 )