パレスチナとイスラエルの両大統領、アンカラで会見へ
2007年11月11日付 Milliyet 紙

ギュル大統領から公式に招待され、トルコを訪問するイスラエル大統領とパレスチナ自治政府議長は、今週火曜日トルコ大国民議会で、それぞれ元首として初の演説をすることとなる。

イスラエル、パレスチナ両国の和平にむけて、アメリカ政府の支援によって11月26日にアメリカのアナポリスで開催される会議のためにシャトル外交を進める一方で、トルコは歴史的な会談のホスト国としてイスラエル大統領シモン・ペレスとパレスチナ自治政府議長マフムード・アッバースを同時に招待する準備を進めている。この両者の訪問の間、アンカラ・フォーラムが開催され、トルコ主導のもと双方の実業家は「和平のための産業プロジェクト」の一環として一堂に会する。このフォーラムの、ヨルダン川西岸での計画産業プロジェクトの実施を目指すという枠組みでの合意が、3カ国の大統領の主導の下で公式に達成される。2人の大統領はさらにトルコ大国民議会総会で演説する。

ペレス氏は、トルコ大統領アブドゥッラー・ギュルの公式招待を受け、今日(11日)トルコを訪問する。ペレス氏は、アンカラ滞在初日にアタテュルク廟を訪問し参拝する。
その後、ビルケント大学で講演を行う。ペレス氏にはビルケント大学より名誉博士の称号が授与される。ギュル大統領と膝を交えて会談するペレス氏は、明日の午後(12日)、トルコ大国民議会議長キョクサル・トプタンと会談し、その後外相兼渉外担当アリ・ババジャンとレジェプ・タイイプ・エルドアン首相の訪問を受ける。
アッバース氏もギュル大統領の公式招待を受け、明日(12日)トルコに到着する。イスラエル大統領とパレスチナ自治政府議長は11月13日火曜日、トルコ主導で何年間もの間働きかけがなされてきた和平のための産業プロジェクト・アンカラ・フォーラムの枠組みで、ヨルダン川西岸での計画産業地区の設立に向けて、具体的な第一歩をアンカラで記すことになる。

火曜日の午後、まずペレス氏、その後にアッバース氏が、トルコ大国民議会総会で演説する。ペレス氏はこのようなイスラム教徒の国の議会で演説する初のイスラエル大統領となる。パレスチナ自治政府議長アッバースもトルコ議会で演説する初のパレスチナ自治政府議長となる。
ペレス氏は以前の会見で、トルコは和平プロセスで重要な役割を果たしうると述べており、「トルコの穏健で、民主的な構造は、イランのような過激なイスラムに対する均衡力となりうる」ことを明確にし、「もしトルコのスタイルが勝利するなら、我々すべてが勝利することになる、すなわちムスリム、アラブ、イスラエルの人々が」と述べた。
トルコは、全イスラム世界の中で模範的な国であることを何度も強調したペレスは、外相時代、1993年1994年に2回アンカラを訪問している。
ペレスは、トルコ大国民議会で演説をした後、要人との会談のためイスタンブルを訪れる。ペレスはイスタンブルでユダヤ教徒社会の代表者と会談し、彼のために催される晩餐会に出席ののち、夜半にトルコを後にする。

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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:12420 )