シナゴーグ爆発事件から4年、トルコとユダヤの宗教関係者ともに追悼集会
2007年11月16日付 Hurriyet 紙

ネヴェ・シャロム、そしてベス・イスラエル・シナゴーグ(ユダヤ教の礼拝堂)において2003年11月15日発生した爆破事件の4周年を追悼し、トルコおよびユダヤ人の宗教関係者、事件被害者がクレディビに集合した。黒の弔旗やトルコ国旗が掲げられたシナゴーグの事件発生地には、赤いカーネーションが供えられ、祈りが捧げられた。

 25人が死亡し300人が負傷した爆破事件の発生後、事件現場の通りの入り口に設けられた「平和祈念碑」の前で、昨日ベイオール市主催で追悼式典が催された。式典にはハサン・シェンセス・ベイオール郡長、イスタンブルのムフティーであるムスタファ・チャールジュ博士、ユダヤ教指導者のイサック・ハレヴァ氏、アフメト・ミスバフ・デミルジャン・ベイオール市長の他、事件での負傷者や被害者遺族らが参加した。式典は被害者追悼のための黙とうと独立行進曲(トルコ国歌)と共に始まり、最初のスピーチは事件で亡くなったムラト・シャーヒン氏の遺族ムサ・ギュンギョルメズ氏が行った。
 テロを非難したギュンギョルメズ氏は「長年我々の国において試みられているテロ行為は今日も終わることなく続いている。このシナリオにおいて我々に負わせようとしている役目を、受け入れることはない」と述べた。
 ユダヤ教指導者のイサック・ハレヴァ氏もこの爆破事件を糾弾してきたと話し「我々が倒れずに立っていられることについて、神に感謝を捧げる。あらゆる野蛮な行為があろうとも、我々の団結が損なわれることはなく、その反対に強固なものとなっている。どのような宗教のテロであろうとも、その野蛮なテロに打ち勝つことを信じている」と述べた。
 スピーチの後には、通りに敷かれカーネーションで飾られた赤絨毯の上を参加者皆が肩を並べてネヴェ・シャロム・シナゴーグ前まで行進を行った。ここで手にしていたカーネーションを「我々はテロを非難する」と刻まれた祈念碑の前に供えた一同は、さらにその後行われた祈りにも参加した。追悼式典の最後には平和を象徴した白のバルーンが大空へと飛ばされた。

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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:12459 )