バングラデシュのサイクロン被災者へトルコも支援
2007年11月21日付 Zaman 紙

バングラデシュで木曜日に起こったサイクロンでの死者が3500人を超えた。支援が行き届いていない村も多くある一方、バングラデシュ赤新月社は死者の数は1万人超えと予想している。

サイクロンの被害に苦しむバングラデシュから世界各国へ援助要請の声が上がっている。バングラデシュの暫定政府主席ファフルッディン・アフメドは、サイクロンを「国家全体の天災」と呼ぶ一方で、緊急避難した何十万人もの被災者から助けの声が上がっている。

友人であり兄弟の国バングラデシュにトルコから「キムセ・ヨク・ム協会(団結・支援協会)」が支援の手をさしのべた。昨日被災地に到着した協会関係者たちは、被災者たちの必要なものをリストアップする作業に取りかかった。同協会のメフメト・オズカラ会長は、「我々がまず要請するものは、食糧ときれいな水です。」と述べた。同氏は、トルコ国民に向け、被災者へ援助の手をさしのべるように呼びかけた。同協会は、援助要請のためのキャンペーンも始めた。

サイクロンと共に押し寄せた洪水で、人々の生活を支えていた田んぼは水浸しになった。何千件もの家が崩壊し、居住地域のインフラも大きな被害を受けた。同地域は、田んぼが水浸しになったことから、食糧不足の問題を抱えている。もっとも深刻な問題の一つは、きれいな水の確保である。

同地域に到着した「キムセ・ヨク・ム協会(団結・支援協会)」の支援メンバーがまず必要としたのは水と米である。同地域が遠隔地にあるため、必要なものはバングラデシュの他の都市から調達されると説明するオズカラ会長は、この先水道網の工事が行われる予定であると話した。

オズカラ会長は、「人々は、民族衣装を好んで着ているため、そこから支援しなければなりません。我々のキャンペーンに現金で支援していただきたいと思います。」と話した。

バングラデシュの関係者によると、状況は見た目よりもより悲惨な状況である。危機管理局の責任者のトプタン・チョヴドゥリは、BBCとの会見で、1億4千万ドルに値する国際的な緊急支援の申し入れがあったことを明らかにした。

一方で国連はバングラデシュに880万ドルの支援をした。国連緊急支援中央基金で行われた募金は、食料、避難所、水、衛生・農業分野で必要なものに使われることが明らかにされた。藩基文国連事務総長のもと国連人道支援の責任者となっているジョン・オルメスも、バングラデシュにもっと支援する必要があると指摘した。

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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:12499 )