人権監視団体(ヒューマン・ライツ・ウォッチ)、2006年のトルコ人権改革は不成功と評価 (Milliyet紙)
2007年01月12日付 Milliyet 紙

アメリカに本部を置く人権監視団体(ヒューマン・ライツ・ウォッチ)は、トルコにおける2006年の人権保護に関する試みを成果なしと評価した。
団体が昨日発表した年次報告書のトルコの章には、次のような表現があった。
「エルドアン政権は2006年に、それまで人権保護の分野で留意されてきた進展を実現すべく、必要かつ重要な諸改革を実施することに失敗した」

■「攻撃が続いている」

「軍を含めたいわゆる国家の諸勢力が改革に抵抗し続けた。PKKが10月に宣言した停戦後に衝突が減少したとはいえ、非合法武装組織だけではなく、治安当局の内部にいる統制の効かないグループも、改革プロセスを脅かす攻撃を継続していた」
報告書は、治安警察が抗議行動を行う人々に対し、過剰な力を行使することも議題に挙げていた。2006年3月に、ディヤルバクルで起きた事件と、その他の地域で警察の銃弾の犠牲となった計21名の死は調査されず、その代わりとして、政府がテロ対策法を治安当局に迅速な武力行使をする権限を与えるという形で修正したことが批判された。

■フラント・ディンク氏のケースを強調している

人権監視団体は、拷問および勾留時における不当な扱いは、1990年代と比較して減少したと報告したが、2006年にはトルコで50人を超す人々がその発言のために裁判にかけられたこと、および、これに関連し編集者であるサブリ・エジデル・オズィチとフラント・ディンクの有罪判決と作家のイペキ・チャルシュラルの訴訟に注意を喚起した。


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( 翻訳者:幸加木 文 )
( 記事ID:4339 )