米ライス国務長官:イラクが分裂すれば、トルコと北イラクのクルド人が対立することになる(Zaman紙)
2007年01月13日付 Zaman 紙

アメリカ合衆国のコンドリーザ・ライス国務長官は、アメリカがイラクで失敗すれば、イラクのクルド人は分裂を深めるこの国に留まることを望まず、そしてこのことが、トルコとクルド人の間に問題を引き起こすだろう、と述べた。

アメリカで民主党が優勢となった連邦議会で、イラクについて言及したコンドリーザ・ライス国務長官は、アメリカがイラクで失敗した場合に起こり得る地域的惨禍のシナリオを語った。

ライス長官は、アメリカがイラクを占領した際に、トルコ対イラクのクルド人、イランと南イラク対スンナ派と南イラク以外の地域の間にある動的関係を視野に入れながら、イラク国土の一体性を維持すると決定していた、と語った。同長官は、アメリカがイラク政策に失敗したときは、イランがイラク全土に長期にわたって影響を行使する力を獲得し、南イラクで自らの政策を実施しよう、と述べた。また、このような状況で中東全土でスンナ派とシーア派の分離が深まり、地域全体に宗派間の衝突が起こりうることも明らかにした。ライス国務長官は、「イラクが分裂する時は、クルド人は別の決意をしなければならず、トルコとの間に問題が起こるだろう。あなた方が望んでいるイラクはこのようなものなのか?」と語った。

ロバート・ゲイツ国防長官も、イラクへの増派を目論んだ新プランが成功すれば、今年イラクから軍を撤退させ始める考えがある、と語った。しかし、増援軍がイラクの宗派間の闘争を軽減しないだろうとも警告した。トルコ政府は来週、アメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュが明らかにした新しいイラク戦略について、アメリカ国務省のナンバー3であるニコラス・バーンズと意見交換する予定である。新しい政策の「欠陥」が、アメリカの要人へ伝えられよう。




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( 翻訳者:林 奈緒子 )
( 記事ID:4341 )