サッダーム死刑執行に対するイランの人々の反応:外務省報道官声明 ハムシャフリー
2006年12月30日付 Hamshahri 紙

2006年12月30日付ハムシャフリー紙

【外交:ハムシャフリー・オンライン】
 イラン外務省報道官は、サッダームの処刑について声明を発表し、「死刑執行は、何千というイランの家族、および、クウェートとイラクの家族を喜ばせた」と述べた。

 セイイェド・モハンマド・アリー・ホセイニー報道官は、サッダームの死刑に対するイランの人々の反応に関連して、次のように発言した。「サッダームは、これまでに、冷酷非道の限りを尽くしてきた。数十にもおよぶ犯罪や、イラクとイラン、クウェートの虐げられた罪なき人々の殺戮は、彼の所業のほんの一角に過ぎない。」

 さらにホセイニー報道官は、全ての人々は自制する必要があると強調し、次のように述べた。「犯罪者らへの刑罰が、悪事を企む者たちの口実となるようなことがあってはならない。また、複雑な宗教感情を悪用したり顕在化させたりしてはならないし、宗派対立に至るようなことがあってはならない。」

 また、同外務省報道官は、イラン・イスラーム共和国に対するサッダーム体制の罪状について次のように発言した。「イラン・イスラーム共和国は、引き続き裁判において、イラン、および、中東地域の他の国々への侵略に関連したサッダーム体制の企みと行為について審議が行われ、また、戦争犯罪と非人道的行為、および、イラン国民に対して加えられた物質的・精神的損害について判決が下され、同法廷がイランの人々の公正な要求を実現してくれるよう期待している。」


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( 翻訳者:前田君江 )
( 記事ID:4264 )