イラク首相、クルド虐殺事件実行犯の引渡しを要請
2007年11月30日付 al-Sabah al-Jadid紙

■ アル=マーリキー、アル=アンファール事件死刑囚の引渡しをブッシュに要請

2007年11月30日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面

【バグダード:イラクの声通信】

イラク政府報道官アリー・アル=ダッバーグは、マーリキー首相が、「ブッシュ大統領に宛てて、アル=アンファール事件(1988年のサッダーム政府によるクルド人の組織的虐殺)に関し死刑判決の出ている3名の引渡しを要請する書簡を発した」と述べた。

アンファール事件を審議するイラク刑事法廷は、6月、サッダーム政権の高官3名、アリー・ハサン・アル=マジード(サッダームの従兄弟)、当時の国防相スルターン・ハーシム・アフマド、フサイン・ラシード・アルーティクリーティ元イラク軍指揮官補佐につき死刑判決を出しており、9月、最高裁が同判決を承認した。

アル=ダッバーグ報道官によれば、首相のブッシュ宛書簡は、「先週、公開書簡としてではなく、通常の外交ルートを経て送られた」。

この3名の処刑を巡っては、先月一杯、政界、法曹界が紛糾した。タラバーニー大統領、ハーシミー、アブドゥル・マフディ両副大統領らを含む大物政治家らは、死刑執行には大統領かその代理の承認が必要であり、それは未だ成されていない、との見方をしている。また、タラバーニー、ハーシミーは、サッダーム時代において軍人は上官の指令に従う以外に選択肢はなかった、彼らは責務を果たしたのみであり、従って、そのような旧イラク軍将校らを処刑する事はできないと主張している。更に、スルターン・ハーシム元国防相につき、タラバーニーは度々、「有能な軍人であり、処刑するわけにはいかない」と述べている。

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(翻訳者:十倉桐子)
(記事ID:12576)