ラマザン(断食)月にストランは営業すべきでないが多数派
2007年12月06日付 Milliyet 紙

社会の多数派が、ラマザン(断食)月にレストランや酒類を提供する店は休業すべきと言っている。この一方で、シャリーア(イスラーム法)を承認する人々の割合は10パーセントにも満たない。

日常生活における、宗教、世俗主義、イスラーム風スカーフ 4


トルコではほとんどいつもラマザン(断食)月になると、役所の一部の食堂の閉鎖、そして一部の地方自治体による商人への無理強いとともに話題になる議論がある。ラマザン月におけるレストラン、ならびにアルコールを出す店の状況だ。

今回の調査では、この問題についても詳細にわたってとりあげられた。「ラマザン月にレストランとアルコールを出す店は営業すべきですか?どのような期間、営業または閉店すべきでしょうか?」といった質問が投げかけられ、宗教心の度合いによって分けられたグループごとに、それぞれの考えを明確にする努力がなされた。
その結果、高学歴になればなるほど、または若ければ若いほど、この問題について寛容である割合が高いことが明らかとなった。

■酒を提供する店には厳しい見方
社会の45.4パーセントがラマザン月にレストランは営業することが出来ると考え、17.3パーセントは酒を提供するレストランの営業が可能であると答えている。
イフタール(断食明けの食事)まで営業できると答えた人の割合は、レストランについては35.8パーセント、酒を提供する店については10.1パーセントだった。
レストランは全て休業する必要があると答えた人は13.6パーセントだった一方で、酒を提供するレストランは全て休業する必要があると答えた人は67.6パーセントだった。

社会の81パーセントが、ラマザン月にレストランが全日または一定の時間帯に営業することに寛容である一方で、酒を提供するレストランに対する容認はたったの27パーセントだった。
スカーフ着用者からイスラーム風スカーフへ、さらにはチャドル着用者へと対象が変わっていくにつれ、レストランと酒を出す店の休業が必要と考える人の割合は顕著に高くなる。
反対に、学歴が高くなるにつれ、または年齢が若くなるにつれ、この問題に対して寛容な姿勢の人々の割合が高くなる。

■寛容な現代の民衆
調査のうち今日とりあげた部分では、異なる生き方に対する被験者の選択を公開している。
私はここに示された社会の様相に、民衆が広い寛容の心を持っていることを感じる。この社会では80パーセント以上の人が「断食します」と答えている。そのような中で、ラマザン月のレストラン営業を問題視する人が断食者の一部にもいないということは、社会が良識を保っている証拠だと考えられる。

何世紀にもわたり実行されてきたイスラームの決まりに矛盾する民法が、社会の大半によって正しいと認められていることは、我々が近代化の歩をかなり進めてきたことの証である。
データによれば、厳格な信者や敬虔な人々というカテゴリーに入る被験者でさえ、男女関係について進んだ考え方をしている。遺産、利息、中絶といった問題に関するデータは、私が社会に対して感じている信頼を高めたといえる。

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( 翻訳者:百合野 愛 )
( 記事ID:12612 )