Yonca TOKBASコラム:カーバ神殿付クレジットカードは、ケバブ付ピラフのようなもの
2007年12月06日付 Hurriyet 紙

最近、変だと思うことが私のまわりにありすぎる・・・

私はだんだんこの世界で自分を「ゾンビ」のように感じるようになった。
いや、ちょっと待って・・・
だんだん「世間知らず」に感じるようになったと言ったら、とても良心的なってしまう。だから言わない。
「大ばか者」と言ったら、とても悪意のある表現になる。自分にこれは言えない。
「宇宙人」のように感じていると言えば、以前にも使い古された表現になってしまう。
あれこれ考えあぐねて、「ゾンビ」に決めた。

理由ですか?

トルコで常に新聞の一面を飾り、話題にのぼるイスラームの悪用について、私はとてもとても苦悩しているのだ。
イスラームはトルコだけでなく、他の国々でも明らかに政治や経済、そしてその他、多くの意味不明なものに利用されている。それを目にしているので苦悩するのだ。
皆さんに興味深い例を二つ挙げましょう。

一つ目はこのコマーシャルです。

メッカ・クレジットカード

「ステップ」を高めさせる唯一のイスラームクレジットカード
「ステップ(階段)」・・・、うーむ。
この階段はどこへ行くのだろう?
理解不能だ。
天国だろうか?
つまりこういうことなのか?唯一このカードでお金を使えば使うほどに、天国に近づくとでも?
それともこういうことか?
お金をイスラームが定めた決まりによって使えば天国にいけるというのか?
それとも、
お金を何に使うかではなく、お金を何で支払ったかによって「階段」を昇るという意味なのだろうか、これは?
ああ、分からない。
我慢できなくて、調べてみた。
分かったことはこういうことだ。階段はカーバ神殿に連れて行ってくれるのだそうだ。このクレジットカードでの支払いで得られるポイントにより、ハジ(メッカ巡礼を終えたイスラム教徒の称号)になるためにメッカへ。
やめてください、お願いですから!
こんなことはやめましょうよ、誰にもしないでほしい。
このクレジットカードの表面には、カーバ神殿の写真が載っている。
これはどう解釈されると思いますか、あなたのご意見は?
カーバ神殿が載ったVISAクレジットカードで、パリのシャネルでバッグを買うと、メッカ巡礼のためにポイントがつくってこと?!?!?
これを理解できる人は、分からない人にどうか教えてください。
私の頭は思考停止状態だ。だいたいこういう意味よ、という説明ではダメ。私はひとつのステップも昇ったり降りたり出来ないでいる。

二つ目の例ですか?
さあどうぞ、これです。

メッカコーラ

クレジットカードの上に印刷されたカーバ神殿を、ピラフの上のドネル・ケバブ(焼肉)にたとえるなら…
これもご一緒に、ピッタリですよ。
シェフのおすすめです。
つめた~い、つめた~い、メッカ・コーラ!

「でたらめの迷信です」

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( 翻訳者:上田悠里 )
( 記事ID:12614 )