バーギー氏の家族、サーネイー師と面会
2007年12月04日付 E'temad-e Melli 紙

 「受刑者の人権を守る会」会長のエマードッディーン・バーギー氏の家族は1386年アーザル月8日木曜日〔11月29日〕、進歩的思想を有するシーア派大アーヤトッラーたちやマルジャエ・タグリードたちの一部と、ゴム市で個別に面会した。

 バーギー氏の家族は、近年もっとも近代的な法学的・政治的見解を表明しているシーア派法学者の一人である大アーヤトッラー・サーネイーとの面会の中で、エマードッディーン・バーギー氏が置かれている最新の状況について語った。その中でバーギー氏の家族は、人権問題の活動家で著述家であるバーギー氏が直面している状況を心配していると述べ、同氏に対する〔刑務所での〕待遇に遺憾の意を表明した。彼らはまた、バーギー氏が置かれている現在の状態が今後も続くならば、司法制度は弱体化し、聖法の理念からほど遠い状況が生まれると訴えた。

 他方、大アーヤトッラー・サーネイーも友人を保護することこそ国の役目であると指摘した上で、「重大な状況に直面している時こそ、国は敵ではなく友人を必要としているのであり、友人を敵にするようなことがあってはならない」と強調した。

 進歩派の法学者であるサーネイー師はさらに、バーギー氏は自由をはじめとする革命の理念に忠実な「革命の子供」の一人であり、人権問題への取り組みに重要な役割を果たしていると評価した。

 同師は、今日の世界における人権や女性の権利をめぐる問題の重要性を強調した上で、この問題に取り組むことはシーア派法学やイスラーム思想にとってもっとも重要な責務であると語った。サーネイー師はさらに、エマードッディーン・バーギー氏のような人物に対する誤解に懸念を表明した上で、次のように付け加えた。「このような問題のせいで、あなた方がイスラーム思想の発展と人権の拡大への取り組みをあきらめてしまうといったことがあってはならない。革命はイマーム・ホメイニーという偉大な人物をその創始者としているということ、イマーム・ホメイニーもまた革命の成就のために多大な苦労を重ねたということ、そして偉大な仕事というものは大いなる努力を必要としているということを、忘れてはならない」。

 サーネイー師はまた、イスラーム革命とイスラーム共和国体制に忠誠を誓ってきたバーギー氏をはじめとする人々の釈放を神に祈った上で、アーヤトッラー・キャッルービーやその他の人物の尽力によって、速やかに彼らが家族の元に帰り、イスラームへの貢献やイスラームの規定に則った形での人権の拡大、ならびに受刑者の権利擁護といった活動に従事できるような環境が整うことに、期待を表明した。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:12627 )