ギリシア沖でエジプト人不法移民204名を乗せた船が遭難
2007年12月07日付 Al-Ahram 紙

■ ムバーラク大統領、ギリシア沖で遭難したエジプト人不法移民204名の救助活動を注視

2007年12月07日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【アテネ:ムハンマド・アミーン・アル=ミスリー、アブドゥッサッタール・バラカート】

 エジプトのホスニー・ムバーラク大統領は、ギリシアに不法入国するため危うく命を代償にしかけたエジプト人不法移民、204名の救助活動を注視している。彼らが乗った船は地中海のクレタ島南方で沈没した。

 駐ギリシアのエジプト大使、ハムディー・ローザ氏によれば、大統領は事故の報告を受けた直後から大きな関心を示し、救援活動の成り行きを逐一見守るよう努めているという。報告は状況を追うためにアテネのエジプト大使館に設置された作戦室を通じて上げられている。

 クレタ島の南で不法移民204名を乗せた貨物船が強風と高波のために沈没しかけているとギリシア当局が発表、ギリシア救助隊が海軍と警察、救急隊、赤十字の援護を受けつつ、船のコンテナ内部にいる犠牲者の救援に駆けつけた。
 
 救助隊は事故発生現場近くのホテルに生存者を移送することに成功したが、そのうち多数が風邪の症状を示している。犠牲者については、糖尿病の発作を起こしたもののインスリンが入手できず死亡した一人を除き、発見は進んでいない。

 ギリシア警察は船の乗組員6人のうち4人を逮捕した。4人はギリシアの法律に則って即時裁判に送られることになる。

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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:12633 )