アトラスジェット航空機墜落事件でブラックボックス・スキャンダル
2007年12月11日付 Yeni Safak紙

ウスパルタ県の山に衝突し、57人の墓場となったアトラスジェット機の2つのブラックボックスが故障していたことが分かった。100万回に1度あるかないかのこの状況で、事故の詳細解明が困難となった。残るはひとつの可能性、操縦ミスだけとなった。

ウスパルタ県で57人が死亡した飛行機事故の後、ドイツで分析が始められた2つのブラックボックスは「空」であることが分かった。事故原因を明らかにするために、ドイツのルフトハンザ技術研究所に送られたブラックボックスのうちひとつはコックピットのパイロットらの会話とその他の声を録音するCVR(コックピット・ボイス・レコーダー)だった。この装置が故障しており、何も録音されていなかったことが確認された。飛行機の技術的状況を記録するもうひとつの装置FDR(フライト・データ・レコーダー)も一部故障していることが分かった。専門家らは、FDRから得られた非常に限られた記録と、イスタンブル、アンカラ、アンタリヤの各空港のレーダー記録を一緒に分析し、この事故は操縦ミスだったという見方が強まったという見解に至った。

■パイロットの会話記録がない
アトラスジェット社がワールド・フォーカス航空からリースしたMD-83型の飛行機は、イスタンブル-ウスパルタ便を運行の際、11月30日ウスパルタへ着陸の際に山へ衝突した。事故救出班が飛行機から取り出したブラックボックスとして知られるCVRとFDR装置は、先週ドイツへ送られていた。最短でも8日間かかると見込まれていたブラックボックスの解析は、3日間で完了した。派遣団が短期間で帰国した理由が昨日(10日)、明らかになった。

ルフトハンザの技術研究所で解析されたCVRが故障していたことが分かった。パイロットらの会話とコックピットでの他の声が録音されたCVRが故障していたため、会話と声の大半が録音されていなかったことが分かった。

もうひとつ別の問題が、飛行機が墜落する直前の技術的状況に関するデータが記録されたFDRに起こった。FDRの解析が行われた際、録音データが部分的に消失していることが確認された。

■レーダー記録も調査
事故調査委員会の専門家らは、CVRに残された非常にわずかな一部分の記録をもとにして、イスタンブル、アンカラ、アンタリヤでのレーダー記録の調査にとりかかった。専門家は、飛行機がウスパルタのスレイマン・デミレル空港への着陸に選んだ航路も注視し、機長セルハト・オズデミルが「状況把握ができない状況だった」という最初の見解を示した。この見解は、パイロットが着陸指示に従わず、VOR(超短波全方向式無線標識施設)が出したシグナルに注意せず、命令に従わなかったということを意味している。

■パイロットら「事故の理由は他にある」
イェニ・シャファク紙に語ったパイロットらは、次のような評価を下している。
「我々が考えるには、パイロットは手動で着陸しようとしたのだと思います。この時点で状況把握ができない状態だったのでしょう。手動操作をし、そして降下しすぎたために山にぶつかったのです。しかしここに深刻な問題があります。どんなパイロットもこのような状況下で自動操縦を停止することはありません。自動操縦をやめることは、自殺に等しいからです。我々はこういったことが起こったとは信じていません。この事故の原因は、絶対に他の要因です」

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(翻訳者:小野寺香織)
(記事ID:12642)