ナーテグヌーリー師、迷信の跋扈に警鐘
2007年12月11日付 E'temad-e Melli 紙

【ISNA】「われわれの信仰には理性的・思想的基礎があるが、その一方で我が国において迷信と妄想が広まりつつことに、危機を感じている」。第9代イマーム・ムハンマド・タキー殉教記念日にあたる昨日、アリー・アクバル・ナーテグヌーリー師(最高指導者顧問)は、こう述べた。

 ジャヴァード・アル・アエメ文化慈善協会(ヤズド)で開かれた哀悼行事に出席したナーテグヌーリー師は、イマーム・ムハンマド・タキー殉教記念日に挨拶のことばを述べ、お隠れのイマーム・マフディーにお悔やみのことばを語りかけた上で、「慈悲深き神が、預言者一家とその正統なる後継者の信徒として、我らをお認めになることを願うものである」と語った。

 同師はさらに次のように続ける。「偉大なる預言者と正しきイマームたちが行った運動は、歴史の中で人間の思考を発展させ、向上させることを目的とするものであった。それは文化的な運動であったと言っていいだろう。同様に、われわれの革命は文化革命でもある。文化こそが何にもまして、この革命を特徴付けているのだ」。

 「今日繰り広げられているイスラームの敵との闘い、彼らの革命に対する敵意は、文化的な闘いである。偉大なる最高指導者の言を借りれば、それは〔敵による〕文化的な襲撃なのである。最高指導者のご命令、ご指導によれば、あらゆる文化機関はこのために〔=イスラームの敵と闘うために〕歩を進めなければならないのだ」。公益判別評議会の委員でもあるナーテグヌーリー師は、このように語った。

 〔中略〕

 ナーテグヌーリー師はさらに、迷信が跋扈することの危険性に触れて、次のように指摘した。「近年我が国では、一連の迷信や妄想が広まりつつあるのが看取される。極めて危険なことだ。このような問題の背後には、多分に外国の手が介在しているものと思われる」。「このこと自体、一つの文化的侵略であると見なすことができよう」。同師は、こう言葉を継いだ。

 最高指導者顧問を務めるナーテグヌーリー師は、さらに次のように続ける。「シーア派信徒である、預言者一家を愛しているなどと称して、詐欺的で現世崇拝的な、情欲にまみれたペテン師どもがさまざまな〔嘘の〕主張を繰り出し、〔あくどい〕行為を働いている。そうすることでシーア派の敵どもを元気づけているのだ」。

 「特に女性の皆さんに勧告する。イスラームやシーア派、《時のイマーム》を騙る詐欺師どもに騙されてはならない。《時のイマーム》と通じ合っている、《時のイマーム》に会うことができるなどと主張することは、誰にもできないからだ。このような主張は迷信、卑しい者どもによる詐欺行為以外のなにものでもない」。ナーテグヌーリー師はこう述べる。「この種の問題との関わりで逮捕された者たちは、恥知らずで堕落に満ちた、驚くべき話を自供している」。

 ナーテグヌーリー師はさらに次のように続ける。「宗教やイデオロギーといったものは、イマームのお隠れの時代に生きる人々を見放したりはしない。そうではなく、宗教法学者を〔自らの生の指針を仰ぐために〕利用するよう勧めている。今日イラン社会では、専門家が人民から選ばれ、選ばれた専門家が最高指導者を選出することになっている。そして最高指導者は統治の任において、無謬なるイマームの後継者なのである」。

 同師は最後に、「最高指導者の統治における権限は、無謬なるイマームたちの権限に等しい。完璧なる宗教イスラームは、人々を見放したりはしない。人々がシーア派信徒たり得るのは、このような点においてである」と指摘した。

 〔後略〕

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:12645 )