トルコ南東部の伝統料理チー・キョフテ、缶詰にしてヨーロッパへ
2007年12月21日付 Milliyet 紙

チー・キョフテ王と知られる「エラズーのアフメト・シェフ」は、チー・キョフテを缶詰にしてヨーロッパ諸国に進出する準備をしている。

アフメト・アルスランさんは、エラズーにある16年越しのろくろ台を捨て、1998年にイスタンブルで屋台のチー・キョフテ屋を開業し、現在、「エラズーのアフメト・シェフ」というブランドで18支店と工場1軒をもっている。2010年までに50支店に到達すると話すアフメト・シェフの目標は、トルコ人が多く居住するヨーロッパの国々にチー・キョフテを入り込ませ、マクドナルドのようなブランドを築き上げることだ。

「出稼ぎ労働者たち」が、トルコから帰国する際にチー・キョフテを持っていくのを見て思いついたアルスランさんは、ヨーロッパにチー・キョフテを売ろうと決心したと言い、次のように話した。
「必要な手続きが完了したら、輸出が開始されます。チー・キョフテを缶につめて、まずはドイツのようにトルコ人が多く居住するところへ売る予定です。缶詰のチー・キョフテを購入した人は、引き割り小麦と練り混ぜて、チー・キョフテを食べることができます」

■レシピは金庫に保管
 アスランさんは、チー・キョフテの本当のおいしさを出すために長期間、実験を重ねたと話し、「私の作ったレシピは金庫にしまってあります。製造作業が行われる部屋に入るには、暗証番号が必要で、私以外には誰も入ることは出来ません。私が自ら作製した機械でチー・キョフテを練り混ぜているのです」
 アルスランさんは、工場の生産能力が1日600kgであることを明かし、2007年は取引額150万新トルコリラで終了する予定だと述べた。

■24時間営業のチー・キョフテ屋
 「エラズーのアフメト・シェフ」のエティレル支店は、24時間営業であるため「夜勤当番のチー・キョフテ屋」として知られている。
アフメト・アルスラン氏は、店を訪れる常連の中から、アジダ・ペッカン、ビュレント・エルソイ、イブラヒム・タトゥルセス、そしてジェム・ユルマズといった名前を挙げた。

■ベジタリアンもチー・キョフテには満足
 アルスランさんは、どんな時も手袋を着用せずに製造を行うことは決して無いと語り、来年にはベジタリアンのために様々な味のチー・キョフテを製造すると話した。こういった努力が実を結んでチー・キョフテが間食ではなく、主菜とみなされるようになることをアルスランさんは期待している。

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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:12708 )