イラン大統領:イスラーム諸国はパレスチナ人の権利を擁護する道を開かなければならない イラン紙
2007年01月20日付 Iran 紙

2007年1月20日付け イラン紙

 イランのアフマディーネジャード大統領はパキスタンのパルヴィーズ・ムシャッラフ大統領と電話会談を行い、その中でパレスチナ問題を世界、イスラーム社会及びこの地域の現代史における最も複雑かつ重要な問題であるとした上で、「イスラーム諸国とイスラーム教徒たちは懸命に、パレスチナ人による独立した人民政府を支持し、団結と調和をもって、中東地域でのパレスチナ人の権利を擁護し、公正な平和を確立する道を開かなければならない」と強調した。

 大統領府広報事務局の発表によると、アフマディーネジャード大統領ははパレスチナ問題の解決にはイスラーム諸国首脳陣の賢明な協議と努力が必要であると述べた上で、「イラン・イスラーム共和国は中東とパレスチナにおける公正な平和の確立へ向けたあらゆる努力、特にイスラーム諸国の努力を支持する」と述べた。

 大統領はまた、アメリカの影響を受けて行われている一部のヨーロッパ諸国のパレスチナ問題への対応について語り、これらの国々は大部分が後悔することになるとほのめかし「ヨーロッパ諸国は、アメリカの圧力から独立した政策をとり、地域の国家と協調することでのみ、パレスチナ問題の解決に有効な役割を果たすことができる」と述べた。

 パキスタン大統領の提案で行われたこの電話会談では、ムシャラフ大統領もまた、中東及びパレスチナの情勢について懸念を表明し、「イスラーム諸国はイスラーム地域、ひいては世界における最も重要な問題であるパレスチナ問題を解決するために、さらに努力し協議しなければならない」と強調した。さらに同大統領はパレスチナ問題の解決策を得るために行う地域諸国への定期的な訪問に言及し「パレスチナ問題解決のためにはヨーロッパ諸国の力も活用しなければならない」と述べた。

 イランとパキスタンの両大統領はこの会談で相互の関係拡大と地域問題及び国際問題において共通の役割を果たすことを強調した。



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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:4426 )